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水鏡奇譚

「昔々あるところに・・・once upon a time」で始まる昔話。

子どもの頃に、よく読みました。
そして、どこかコワいお話の方が、子どもの頃は好きでした。

ここに登場するのは、どこの誰でもない少年。
その少年が、旅をして、ナニモノかになっていくの話。
少年と一緒に旅をするのは、どこの誰かではあるけれど、
ナニモノかを忘れた少女。

近藤ようこさんの美しい線が、はかないようです。

旅をする先々には、キレイ事ではない人と、モノがいて、
出会いがあって、別れがあって、少年の旅は続きます。

子どもの頃に読んだお話は、
「昔々、あるところに」で始まる昔話は、
「末永く、幸せにくらしましたとさ」で終わるものでした。

でも、「末永く幸せにくらしましたとさ」では、終わらない物語もあります。

それを知ったオトナになって読み返してみると、
ナニモノでもない少年や、ナニモノかである事を忘れた少女。
キレイ事ではない村人も、祟りをなすモノも、
けなげで、かわいくて、泣けてくるような昔話に変っていました。

水鏡綺譚 (ちくま文庫)

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