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1杯のコーヒーから

以前から、ちょっと気になっていたのですが、(過去の記事の、エナジードリンク と エナジードリンクのかわりに をご覧ください)日本中毒学会の調査で2011年度からの5年間に少なくとも101人が病院に運ばれ、うち3人は死亡したことがニュースになりました。
詳細については、まだ学会等で発表されていないようで、このニュースの根拠となった調査にあたることができなかったのですが、この数年、報告された例について、いくつかの文献を見ることができました。
全数ではないので、とりこぼしがある可能性があるのですが、それでも、多くは意図したカフェイン摂取の自殺目的でした。大変、気持がふさがる思いがします。

一方、ニュースにもあったように、眠気覚ましでの乱用もあるようです。
でも、こういった意図した乱用でなく、日常で注意したいのは、カフェインによる頭痛だと思います。

毎日、コーヒーを習慣的に飲む方、できたらコーヒーは1杯まで。
コーヒーの他にもカフェインを含む食品や薬はあるので、少なめに。

日本頭痛学会の慢性頭痛診療ガイドライン(2013)では、カフェインが身体から、なくなることによる頭痛について、カフェイン離脱頭痛としています。
カフェインは中枢に働き、アタマをハッキリさせる作用があるので、頭痛薬にも含まれているのですが、毎日、コーヒーを飲まないと、頭痛がするというのは、要注意です。

それよると、毎日200mgのカフェインで、この依存は引き起こされる可能性があるとされています。また、別の文献では、体重あたり5mgで、成人では300mgが1日まで、とありました。
50kgの体重の方だと、250mgまでとなります。
つまり、低めにみると毎日200mgで依存の起こる可能性がありそうです。
ちなみに、このガイドラインにはカフェイン依存性の頭痛でも1週間カフェインを取らなければ頭痛が治まることもめやすになっています。

一方、コーヒーは食品なので、かなりの幅がありますが、コーヒー1杯には、100~120mgのカフェインが含まれています。
なので、毎日飲むなら、1杯まで。

また、この慢性頭痛診療ガイドラインでは、薬剤性の頭痛についても書いてあります。
矛盾しているようですが、頭痛薬によってひきおこされる頭痛です。
これも、カフェインと同じように頭痛薬が、身体からなくなることでひきおこされる頭痛です。
頭痛持ちのかたで、日常よく、鎮痛剤を服用している、という方。
このガイドラインによると、同じ薬剤をひと月に15日以上、複数なら10日以上鎮痛剤を飲む方は、ぜひ専門のドクターの診察をおすすめします。

カフェインは、コーヒーだけでなくコカ・コーラにも含まれています。
口当たりがよく、子どもも好き。

コカ・コーラのサイトをみると

「コカ・コーラ」に含まれるカフェイン量は、日本食品標準成分表2010によるレギュラーコーヒー(浸出液)の約1/6、紅茶(浸出液)の約1/3、煎茶(抽出液)の約1/2となります。

とありました。
がぶ飲みしてしまう事を考えると、結構、多いなと感じました。
気をつけてあげたいところです。

1杯のコーヒーから、夢の花咲くこともあり。
昔、アラブのえらいお坊さんが、恋をわすれた哀れな男に教えた飲みもの。
たちまち若い娘に恋をした飲みもの。
それを、1杯のコーヒーから、ではなく、コーヒーは1杯まで。
それに、カフェインが心臓に作用してドキドキしたのを、恋と錯覚したんだよ、なんて説明するのはヤボなこと。
上手にコーヒーとつきあいましょう。

朝日新聞の記事 (2017年6月12日朝日新聞デジタル)
慢性頭痛診療ガイドライン(2013) (PDFです)
コカ・コーラ公式サイト コカ・コーラに含まれるカフェインについて

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