冥王星はだいたい年間の半分は逆行しているので、逆行すること自体は、それほど珍しいことではありません。
その1年の半分を逆行している冥王星逆行を今回、取り上げたのは、山羊座で「完結する」最後の冥王星逆行だからです。
冥王星は破壊と再構築の天体です。
徹底する天体です。
現実問題の構築はそのあと、コツコツ、カタチにする土星担当です。
価値観の破壊は冥王星担当。古い価値観を破壊することで、結果として土星の構築を新しい価値観とする役割です。
この2008年に山羊座にはいった冥王星は社会や続いていた制度、会社のリストラクション、主に破壊をすすめてきました。
それが逆行することで、いまの社会のシステムが「正しい」「良い」とは思えないけれど、じゃあ、ぶっ壊してしまうのがいいのか、という事を考えていきます。
逆行中は、破壊の見直しなので、そのスピードが落ちるように見えます。
今回の逆行では、「破壊と再生」を考えた時に、そもそも、社会のシステムの理想ってなんだったけ?とか、「今、ここの利益」じゃなくてもうちょっと視点をあげてみてみよう、というのが目的です。
個人でも「死ぬほど」という単語は使うことが多いのですが、それをこの期間は意識することもあると思います。
「死ぬ前に、これだけはやっておきたい」
「死ぬほど、イヤだ」
「死にそうに好き」
そういった「死」を基準とした時に、自分はどうしたいのか?というのが冥王星なのですが、低く底流にながれるベース音なので気がつかないことも多いと思います。
今回の逆行を最後に2023年3月24日に冥王星は水瓶座に入ります。
その後、逆行で山羊座にもどるのですが、最終的に2024年1月21日から水瓶座にはいったあとは、山羊座には戻りません。
なので今回、2022年4月から10月までの逆行が山羊座で完結する最後の逆行なのです。
逆行に転じる時、逆行の前後の2週間くらいは、ほぼ止まった状態です。
そこに冥王星の刻印がギュッと押されるようなイメージがあります。
今回、冥王星がギュッと刻印を押すのは、山羊座28度です。
サビアンでは山羊座29度(サビアンでは繰り上げ度数をみます)「紅茶占いをする女性」
ドデカテモリーでは射手座。
山羊座のなかでも、射手座テイストのある度数です。
射手座の視野を広さを使って、山羊座での視野を確立します。
兆し(きざし)とか、象徴を読み取る度数。
社会、現実のこともわかっている、そしていろいろな情報も得たうえで、これからはこっち、と判断していく度数です。
現実に落とし込んでいくと、新しいビジョンや、広い視野でビジネスに新分野を開いていくとも言えます。
そこまで大きくなくても、紅茶を飲むという普段の生活のなかで変わっていく事を感じ取れることもあると思います。
この大型連休の前の今では、新型ウィルスによる感染症もありつつ、でも、今度の連休はどうしよう、という事を考えているようです。
いずれにしても、この度数では、山羊座の現実を知りつつ、水瓶座の理論をとりいれようとしていくのです。
ちょっと話は先になるのですが、2023年5月に水瓶座にはいった冥王星が逆行を始めるのは、水瓶座0度。
2020年に木星と土星が重なったグレートコンジャンクションのあったところです。
グレートコンジャンクションについては、こちらの記事で → https://divinus-jp.com/archives/28581
水瓶座1度のサビアンは(サビアンでは繰り上げ度数をみます)「古いレンガ造りの伝道所」
新しい世界に自分の信条を伝えていく度数。伝道所は、神の教えを世界中に広める活動をする拠点となる場所です。
たとえ、厳しい環境であっても、伝道していく強い意志があります。
それがどんな信条、神の教え、だとしても、です。