4月30日から山羊座で逆行をしていた冥王星が、10月9日逆行を終了します。
遠くの天体なので、その前後1週間くらいは止まったままの状態なので、4月下旬から10月中旬まで逆行の影響があります。
1年の半分くらいは冥王星は逆行しているので、逆行自体は珍しくないのですが今回の逆行は山羊座内で完結する最後の冥王星逆行です。
来年も冥王星は逆行します。
2023年5月2日から、冥王星は水瓶座0度から逆行を開始し、6月11日逆行で山羊座に戻り、10月11日には山羊座27度で逆行を終了します。
その後、2024年にも逆行で1回、9月2日に山羊座に戻ります。
逆行で、冥王星は山羊座26度(かぞえ度数27度)から最後29度(かぞえ度数30度)までを行ったり来たりします。
この最後の度数のグループは、次のサインである水瓶座の要素を取り入れて山羊座の性質を捨てつつ、最後の30度では山羊座を極めるというグループです。
占星術ではひとつひとつの度数に詩のような言葉がついています。
その、サビアンでは26度からひとつのグループとしています。
なので、26度の度数から示します。
26度「水の妖精」
27度「山の巡礼」
28度「大きな養鶏場」
29度「お茶の葉を読んでいる女」
30度「秘密のビジネス会議」
25度で山羊座を極めたあとに自由になりつつ、今ここにある実績や現実から自由な精神性や情報や広い世界に向かっていきます。
そして30度ではもっとも山羊座らしいエネルギーを使って水瓶座に向かいます。
冥王星は破壊と再生の天体です。
山羊座の示す前例や秩序、序列、権威というものを破壊してきました。
また、冥王星は腐敗と発酵という見えないプロセスをとってすべてをなくす動きもあるようです。
冥王星が山羊座にはいった2008年以降、会社で出世することが「良い事」ではなくなってきましたし、家を建てることがサラリーマンの一生の目標だったのははるか昔の事です。
水瓶座は常識やいままでのしがらみから自由になるサインです。
自由になる、というのはふんわりした書き方ですが、常識やルールが壊れていく、という事です。
いままで「エラい」と思っていた権威がすでに失墜し、守るべきルールがすでにないのは山羊座が象徴する組織で特によく目立ちます。
この山羊座であった組織や「囲み」がなくなっていくので、個人がむきだしになっていくのが水瓶座です
一方、この山羊座の26度以降は水瓶座の要素が入ってきています。
また、2020年の水瓶座でのグレートコンジャンクションがありました。
この冥王星の逆行の終了から組織や会社を辞めて独立したり、自分の個性を売り出したりする流れが加速していきそうです。