蠍座で満月があります。5月6日東京でのチャートです。5月の満月をフラワームーンと呼ばれるそうです。花盛りの月。
満月のホロスコープは、新月で始まった事の成果や結果が表れる時として、どのように現実化されたかを読みます。
この月食は半影月食で、アフリカ、アジアで見ることができます。
日本でも夜中過ぎから食が始まり、午前2時ころまでですが、半影月食なので全部が暗くなるのではなく、肉眼では気がつきにくいです。
食の最大の時、双眼鏡や天体望遠鏡で、少し暗くなるのがわかる程度です。
NASA 月食のサイト https://eclipse.gsfc.nasa.gov/LEplot/LEplot2001/LE2023May05N.pdf
食の影響は、早い人で1週間くらい前からあります。また、月が見えなくても、影響がないとはいえません。
月が見えなくても、です。こちらの記事で → https://divinus-jp.com/archives/29502
日食は社会的な変化、個人では公的、仕事の変化を象徴しますが、月食では肉体や気持ちが一瞬、欠けていくので生活を失うのではないかという不安と、自分の気持ちの不安定な感じをもちます。
また、太陽と月の間に地球が入りこむことから、月を経て太陽や宇宙につながる経路が断たれることになることになり、地球での物質化、現実化に焦点があたります。
この月食の満月は、4月20日(木)の日食とペアになる満月です。
前日の5月5日は京都の鞍馬寺でのウエサク祭が予定されています。
とてもパワフルな満月。
立夏という季節の節目でもあります。
月は8ハウスにあり、いままで続いてきた伝統や権威のあるところや相手から、自分のものへすること、受けること、もらってくる、引き継いでくるのがこの満月のテーマです。
組織から個人へ、気持ちからリアルへという流れで、組織側、気持ち側は手放すことになり、個人やリアルは受け手となります。
この満月に先だって5月2日(火)に冥王星が逆行にはいっており、この満月の時も、まだ止まった状況です。
蠍座の支配天体が冥王星でもあるので、冥王星が振り向くときの足跡の刻印のように蠍座の月にパワーがそそがれます。
冥王星は11ハウス
引き継ぐというと時間の流れや、上下という力の差があるものですが、一方で11ハウスはそういった差のない場所、しかも、将来も持続可能なことが大事です。
あるいは、国際的な視点や、個人を尊重するという考えもあります。
この11ハウスのパワーが、「老舗の看板」だったり「大企業」「長い時間をかけてきた信頼関係」という場所に注がれていて、独占ではなく共有する方向に、組織ではなく個人で、というプレッシャーがかかってきています。
もちろん、老舗や大企業、あるいは時間をかけてきた関係は、カンタンにそれを開放したり、手放すことはできません。
月食なので、むしろ、「老舗の看板」「大企業」「信頼関係」がなくなってしまったら、どうしようという不安がありそうです。
その結果、いまの看板や企業や関係のありがたさに気がつくこともあるでしょう。
アセンダントに海王星が乗っていて、1ハウスに木星もあり、さらに、4ハウスに金星ものっており、6ハウスは獅子座です。
雰囲気だけに流されてしまうと、楽しければいいよね、ということになります。
また、楽しく働く、自分らしく過ごすというのは大事だし、苦労をして自分の居場所を離れることもないかな、という楽しげな雰囲気もありそうで、ますます、将来は不安だけど、ここが安心ということになりそうです。
これはこのあと冥王星が山羊座に逆行でもどると、さらに「前のままでいいよ」という社会的な雰囲気がでてきそうです。
なので、なにかスタートしたい、動かしたいという事があれば、木星が牡牛座に入る前までに、をおすすめします。
冥王星の逆行についてはこちらの記事で → https://divinus-jp.com/archives/69918
しかし、将来の事、特に来年以降の動きを考えたときに、そろそろもう賞味期限だな、という事については手放すことが大事だと思います。
太陽に焦点をあててみると、自分の収入という生きることに欠かせないものを得るためには、いままで大きなグループや信頼関係のなかで得たものをもとに、働き方を変えていく、という方向になります。
この時に、緊張感のあるこの月食の時、火星は蟹座。
自分の生きる喜びや、家族や友人を守るためであれば勇気がでると思うのです。
「老舗」「大企業」「信頼関係」といってもそもそも、他人です。
だったら、子どものために自分が何ができるのか、とか、
家族はひとつでしょ、とか、
自分らしく生きられないなら、ナンのために生きているかわからないよね、という気持ちです。
だとしたら、いままで勉強させてもらったことを使って、もらうものをもらって、(悪くするとノウハウを盗んで)
自分のこれからをスタートさせてもいいんじゃないの?というしたたかさにも通じます。
この月が新月の日食だったときの4月20日あたりから、この月食、さらに5月17日の木星の牡牛座入りと20日の新月あたりは、社会的にも不安定な時期で、様々な価値感がお互いに主張し落ち着かない時だと思います。
鞍馬寺 ウエサク祭 https://www.kuramadera.or.jp/gyouji.html
大きな半影部分月食 2023年5月6日 つるちゃんのプラネタリウム https://turupura.com/gessyoku/kako/20230506/menu.html
チャートは、MyAstroChart さんで作りました。