7月1日から12月6日まで海王星が魚座のなかで逆行をします。
海王星は1年の半分くらいは逆行しているので、それほど珍しいことではないのですが、逆行開始の前後に痛ましいニュースもあったので、ふり返りも含めて見ておくことにしました。
木星が牡羊座にあり、土星が水瓶座。
土星のサインは違いますが、土星の逆行と海王星の逆行の時期が重なっています。
ただ、これも珍しいことではありません。
前回2022年について考えてみると、「理論では片付かない問題や個人として問われるには大きすぎるテーマがある」(水瓶座の土星逆行)の時期に、「見えないテーマを避けてはいけません」(魚座の土星逆行)があったと読めます。
そういった中で元総理大臣が襲撃されて亡くなるという悲劇が起こっています。
そして、この木星のある牡羊座の前後には魚座に木星があって、宗教問題を膨らませて見せて注目を集めています。
2022年と比べて、海王星と土星が同じ魚座にあることが大きな違いだと思います。
見えないものにきちんと線をひいてルールを適応する、という事ができていますか?
自他の境界がなく、相手の気持ちに踏み込み過ぎて「こうに違いない」と思っていませんか?
逆に、誰かに踏み込まれてしまっている自分の心に向き合っていますか?
というテーマがあります。
さらに、土のサインに天体が多くあります。
すると、具体性を求めてお金でカルマが落ちます、とか。
この石をもっているとラッキーです、とか、もありそうです。
ここでもスピリチュアルやカルト、宗教の問題とお金や現実とのすりあわせについて向き合う時期なのだと思います。
一方で、新型コロナウィルス感染症は5類感染症に移行して、その扱いが変わっています。
といってもまだまだ、流行がなくなったという事ではありません。
なので、ここでも見えないものに対する態度という事を問われているのだと思います。
海王星の逆行は、土星より遠い天体なので、個人に対しての影響というより社会の流れであって、あまり問題とならない方も多いと思います。
海王星は海の潮流のようだと私は考えています。
静かに見える海の沖で、あらがいようのない強い流れがどこかに運んでいくようです。
それが逆行することで、個人としてはスピリチュアルや霊的なものとのつきあいの見直しはどこかで感じる時期だと思います。
海王星が逆行したときに溺れるカードを選んでタロットカードをひいてみました。
カップナイト。
綺麗も汚いも気持ちをうけとめる器が水に沈んでいます。そこには個人はありません。
この魚座に土星がある間に、魚座の海王星が逆行するというのも来年もあります。
海王星は牡羊座に移動する直前に向きを変更し、魚座に戻ってきます。
春分点を超えるという大きな変化の前に、天体もなかなか慎重になっているように見えます。
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