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三代目薬屋久兵衛

漢方薬局の娘と薬草園男子のお話。
恋バナなんだけど、
娘のおじいちゃんは漢方薬局の二代目。
しかも、おばあちゃんは「森の魔女」(と言われているらしい)
漢方と魔女!
それはナイスな組み合わせ。
(えっと、恋バナなんだけど・・・)

この漢方薬局は、イマドキの処方箋でもらったり、
ドラッグストアで売ってるような
さらさらとした顆粒のツ○ラや、ク○○エの袋にはいったものじゃなく、
生薬を自分で煮出してのむものです。
漢方薬局は知識だけでなく、経験も重要。
漢方の診断には、
1.望診 見た目。顔色や皮膚の色の他、舌の様子など。
2.聞診 聴覚と嗅覚。声やにおい。
3.問診 現病歴や既往歴や体質の聞き取り。
4.切診 触覚。腹圧や脈をみること。
が診断の基準。
だから、ゆっくり座って、という事になり、
時間もかかるので、予約をとるところもあるようです。

単行本のカバーをはずしてみると、さらに楽しい。
腎のメモがあり、先天の精、後天の精ってあります。
これは漢方というより、中医の考え。
中医と漢方は、ビミョウには違います。基本、同じだけど。
中国の考えをもとに発達した
日本の処方が漢方。
日本の漢方では腹診を重要にとらえるけど、
中医では腹診はしない。
一方、脈診は日本の脈診より複雑。
このおじいちゃんの脈診は、中医のやり方。
だから、この薬局は中医の考えでやってるらしい。

描かれた世界はちょっと昭和テイスト。
道ばたに登場する不思議なカキ氷屋さんは、唐十郎の世界。
物語が起動したばかりなのですが、
この不思議なテイストの世界がどうなるのかな?

また、ねむようこさんの書く年寄りのシワが、すてき。
若い女のコや男のコがカワイイのはあたりまえだけど
シワをこんなにすてきに書いてくれるなんて
トシとるのも、悪くないなと思います。

この先も楽しみです。
でも、失恋には、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)より
効く薬がありそうな・・・。

三代目薬屋久兵衛 1

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