本棚の空白と『すべての男は消耗品費である』:タイムラインの追悼のなかで 村上龍

2026年10月23日 作家の村上龍さんの訃報がX(旧Twitter)のタイムラインに流れてきました。

その日に、私もXにもポストしたのですが、こちらを読まれる方は別なので、あらためて書いておきます。(ブログ向けになおしました)

龍さんの本は、いっぱい読みました。
私は自分のブームになるとその著者をしばらく追って読む癖があって、でも龍さんは、ブームじゃなく、ずっと読んでました。
もちろん、デビュー作の『限りなく透明に近いブルー』も。龍さんが監督をした映画も見ました。

そして、もう卒業だな、と思いつつ『すべての男は消耗品である』シリーズは最初から、最終巻まで全部読んだし、
『コインロッカー・ベイビーズ』『5分後の世界』から『歌うクジラ』も。

あと、スピリチュアルな事を追いかけていたら、え?ここで龍さんがでてくるの?とでびっくりして読んだのが『「超能力」から「能力」へ』
しばらく、これってあの村上龍なの?は信じられなかったですけど、読んでみたらすごく龍さんだった。

九州の大きなホテルのロビーで偶然、いらっしゃって一緒に写真を撮ってもらったこともありました。

ありがとうございました。
お疲れさまでした。


当日、ポストしたのはここまで。
その後、自分のタイムラインには龍さんを追悼するポストが流れてきました。
(アルゴリズムがそう判断しただけなんだけど)

いくつかリポストしながら懐かしい思いと、それはちょっと違うんじゃないの?という思うポストも目にしていました。

いくつかここに引用します。

訃報が伝えられてから数日しても、タイムラインには村上龍を追悼するポストがやむことはなく、続きました。


隣町の少し大きい本屋に行きました。

東野圭吾の追悼コーナーはあるのに、村上龍のコーナーはなく、検索機で探しても在庫もありません。

私はデビュー当時から村上龍を読んでいたのですが、その当時の女性の私の年齢で村上龍を読んでいる、というのは、世の中の流れの外側みたいなところがあって、「春樹?」と聞かれたこともありました。

私自身の立場も、当時の同世代とは違う場所にいたので、まあ、そんなもんかな、と思っていたのですが、こうして、年月がたって、龍さんの訃報があってこんなに読まれていたんだ(当たり前)と実感できて、なんだか少し嬉しくなってしまいました。

何が楽しかったんだろう?は、うまく言えないんだけど、『イビサ』という小説のラストもそうで、グロいしエロくて美しいわけじゃなくて、でも、そうなっても、とにかく生きる、存在する、というエネルギーなのかなと、今は思います。
おそらく周囲からみたら「え?アンタが?」なんだろうけど、女だから、とすでに生まれたときに抑圧され、つねに居場所から追い立てられ、異端という道の端っこに追いやられてきたからかもしれません。

(でも、今はその異端だからこそ、楽しいんじゃん!と思うんですけど)

そしてやっぱり、その世間をみると、追悼コーナーはない。そうか、そんなもんだよね、やっぱり。

その本屋さんの文庫の棚の「村上龍」を見ると、3冊分の空白。
Xという空間だけではなく、こうしてリアルに龍さんを追悼するのは私だけではなく、他の誰かもいるんだと思いました。

新刊を待つ作家と、ないことが寂しい人物。

龍さんの不在は、棚の空白のようだな。

そして、私のタイムラインだからなんだけど、龍さんの好きな一文と批判と追悼がいまも止まずに流れていくので私も、龍さんのフレーズを思い出します。

「良いワインは3日たって、わかる」は、おそらく『すべての男は消耗品である』のどこかにあって、本当に良いモノって尖った何かはなく、むしろ、当たり前なんだけど、あとで「あれは良かった」と時間がたってから、すごくわかるんだよな、は一流のものやサービスに触れたときに思い出しました。

「板チョコを食べたことのない北朝鮮の兵にはただの茶色い板」は、おそらく『半島を出よ』にあった一文で、いまも時々、たとえに使っています。さすがに「北朝鮮の兵」は言わないけど。

なんだか食べ物ばかりなんだけど、実際の文章はどうなんだろう?と、数日のバタバタが落ち着いた今朝、自分の本棚を探しました。

でも、引越を重ねた時に手放したらしく龍さんの本が1冊もありませんでした。

あんなに読んで、あんなにあったのに。

最初から最後までつきあったエッセイは『すべての男は消耗品である』

その『すべての男』に村上龍さん自身も入っていたのは、ちょっと笑ってかなしくなって。
申し訳なくて、ごめんなさい。

私の村上龍の1冊を考えながら、もう一度、本屋さんに行こうと思います。

🔮 鑑定・ご相談について

原宿の占い館「塔里木(タリム)」での対面鑑定・電話鑑定、公式サイトでのオンライン鑑定・メール鑑定をお受けしております。

対面鑑定は、塔里木(タリム)にて、お受けいたします。
対面鑑定・出演予定のスケジュール → https://divinus-jp.com/archives/37880
オンライン鑑定 → https://divinus-jp.com/archives/84608
電話鑑定・メール鑑定 → https://divinus-jp.com/archives/42185

↑