千葉開府900年記念特別展 「月と星と」

これは見に行かないとね、という展示です。

入り口です。

そして、この企画展のチラシのインパクト。PDFです。 → https://www.ccma-net.jp/wp-content/uploads/2026/03/moonstar_flyer.pdf
最初に知ったのは、どこかの博物館・美術館にいったときのチラシ置き場。
情報はSNSで、ネットニュースで、というこのご時世なのですが、わりとこのチラシ置き場のチラシって(私にとって)有効なんです。
ちょっと話は大きくなるのですが、結局、そのモノがもってるナニかが引きつけられ、動かされるのです。

このチラシにもある三沢厚彦の彫像が迫力なのもあります。
企画展の入り口にもありました。

なんとなくのイメージだったので美術館って平屋か2階建てと思っていたのですが、千葉市美術館は11階のビルです。
今回の企画展示の受付、チケット売り場は8階ですが常設展示室は5階です。
また、私が行ったときは1階のさや堂ホールは無料で入ることができると掲示されていました。(公式サイトには書いてないので都度、変わるのかもしれません)

最初はこの企画展のタイトルにもある千葉開府900年記念特別展に関するもので、千葉は妙見様の信仰の街なんだよ、という展示です。
妙見様というのは北極星・北斗七星の神様です。

この千葉市美術館の近く、歩いて5分ほどのところに千葉神社があります。
いまは「神社」なのですが、それまではお寺で妙見様をお祀りしていました。
明治2年(1869年)の神仏分離令をきっかけに、それまでの寺院(北斗山金剛授寺・尊光院 / 妙見寺)から「千葉神社」へ改称し、神社となりました。
この展示をみたその足で、ぜひ、お参りしていただきたいのです。
千葉神社は、神社というイメージよりやっぱり、どこかお寺の雰囲気があって、2階建ての拝殿の上に上がらせていただくとグルグルと北極星を中心としたエネルギーが回っていくイメージがあります。
すごく、パワフルです。いまも多くの方から崇敬されているのもわかります。

『淳祐天文図』

この中国の古い天文図もそうなんですけど、千葉市立郷土博物館の所蔵品がものすごく多かった。
常設の展示にはなさってないと思うのですが、どうか次の世代に丁寧に渡していって欲しいです。

その隣には『天文分野之図』渋川春海

日本の天文学に必ず登場する渋川春海ですけど、こうしてみると細かい、細かい。

『寿老人・鹿・鶴図』

そしてこれはカノープスです。りゅうこつ座の一等星。
なんのことやら、ですけれど、古代中国では、この星を南極老人(七福神の寿老人や福禄寿のモデル)と見ていて、これを見ることができると、長寿と幸福が得られると。
あと、争いのない世の中になる、とも言われているので、お願いします、と手をあわせました。

もちろん、西洋占星術クラスタの私が「これこれ~」という作品もあります。
ペトルス・アピアヌスの『皇帝の天文学』

版画に手彩色の美しい木版の本。
この本の多くの木版に、回転するチャートが仕込まれているという事ですが、このページは仕込まれていないように見えたんだけど、どうなんだろう?
「どうなんだろう?」とふんわりしてるのは、これだけの企画展は図録があるだろうし、そこで確認してもいいかな、というちょっと脇の甘い感じで「きれいだな~」くらいで見ていたからです。

『キリスト教星図』シラー

熱心なカソリック教徒だったシラーは、黄道12サインの古来のギリシャ・ローマ神話の神さまから、キリスト教的星座の12使徒へ置き換えました。
こぐま座は大天使ミカエルになっています。
星座は神さまと私たちをより強く結びつけるものだったんだな。

『ブルナッチ天球図』

これ、美しいのだけど、面白いのは神さまの視点で描かれていること。
天球を黄道で2つに分割し、左側に北半球、右側に南半球があります。なので、12サインを追っていくと途中で、左から右に移動していきます。
周囲には月などの惑星が望遠鏡で観察した絵がかかれており、解説は当時のヨーロッパの共通語で学術用語だったラテン語ではなく、イタリア語で書かれていて、一般の人が読めるようになっています。

『携帯用天球・地球儀』ニコラス・レイン

本体の方が地球儀で、フタというか周囲が天球儀。
大航海時代に地球儀製作者のニコラス・レインによって作られています。いまの時代でもこんなミニチュアがあったら持ってあるきたいかも。

ここまででかなり時間も使っており、おなかいっぱい気味なんですけど、ここから視点は一転、現代へ。

『プランドローイング』青木野枝

鉄なのに軽そうで、まさに星々の間に入っていくイントロ。

また、撮影ができなかったのですが、
『星と領土』宮内由梨のインスタレーション
星曼荼羅や実際の市会座、そこに星がプロエジェクションマッピングされていくのですが、見ていると細胞分裂を見ているような気になります。
「As above, so below」宇宙や星々で起きていることは、現実世界、さらには人間の内側のミクロなところにも同じように反映されるという言葉がここにも。

油彩画とネオンの川内理香子の作品

厚くぬった油彩のなかには太陽、月、あるいは何かの臓器のような熱のあるモティーフがあり、空間にはその熱が光っている。
さきほどみた中世の天文図がいかに神の意志をくみとろうとしているのか、という方向性とは逆に、自分はなにを持っているのかという内側に向かっているようで。
この空間が星々の間なのか、それとも自分の内側なのかわからなくなるような感覚。

エスカレーターで下った1階のさや堂ホールに、チラシにあった彫像がありました。
この場所自体が素晴らしい。

説明書きによると、昭和2年(1927年)に建てられた川崎銀行千葉支店で、ひき家工法によって改築されたそうです。
タイルや室内の装飾が美しい。

ここにある三沢厚彦作品たち。

7階にこの三沢厚彦作品の絵画もありました。尻尾がヘピ。

このチラシにあった三沢厚彦作品の彫像

裏側が怖かった。

でも、このさや堂ホールに似合っている。

ミュージアムショップには図録は売ってるだろうから、ちょっと見てみようと思ったら、ありませんでした。
会計のところに表示があって「ただいま作成中。会期中にはできます」とのこと。
実は、伺ったのは始まってからすでに2週間たっていたので、ちょっ驚きました。
ショップの方のお話によると、「できたら店頭に並べるけれど、何冊刷るかわからない。オンラインショップにはそこからだすけれど、予約はオンラインでは受け付けていない。予約は、この店頭だけで受付ます」とのこと。
見てから買おうと思ったのですが、そういう訳にもいかないようなので予約して帰ってきました。

その代わり、といってはナンなのですが、サイトからダウンロードできる出品リストに解説も少し載っているので、作品の背景を知ったりすることはできます。

千葉を開府された千葉氏が守護とした妙見信仰がスタートとなっているのですが、その星に対する思いが、天文、占星術、と現代美術に広がっていく展示です。

おすすめ。

Astronomicum Caesareum https://en.wikipedia.org/wiki/Astronomicum_Caesareum
千葉神社 https://www.chibajinja.com/index.html

千葉開府900年記念特別展 月と星と―美術がつなぐとき
2026年9月16日[水] – 11月23日[月・祝]
https://www.ccma-net.jp/exhibitions/special/26-9-16-11-23/

対面鑑定は、塔里木(タリム)にて、お受けいたします。
対面鑑定・出演予定のスケジュール → https://divinus-jp.com/archives/37880
オンライン鑑定 → https://divinus-jp.com/archives/84608
電話鑑定・メール鑑定 → https://divinus-jp.com/archives/42185

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