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天王星 逆行 2024年

天王星が逆行を開始します。
2024年9月2日から2025年1月31日までです。

天王星はほぼ半分くらい逆行しているので、珍しいことではありませんが、今回の特長を天王星の逆行に焦点をあてて書いておきます。
動きのゆっくりした天体なので、1週間くらい前から止まっていて、逆行が終了しても1週間くらいは止まっています。

天王星はいままでのルールや、やり方を変化させる天体。
それに、地軸がえらく傾いていて、ちょっと違った視点をもっているような天体で、改革、変化という「いままでと違うこと」を引き起こしています。
それが逆行することで「この変化でいいのだろうか」「新しいって良いことなの?」と問いかけています。
そして、「いままで通りにしない」のではなく「いままで通りにできない」という受動的な改革になったり、
いきすぎた変化をちょっと見直してみましょう、という事があると思います。
それでも、改革や変化を中止するとか、昔のやり方に戻るのではありません。
スピードを出してて、ちょっと行きすぎたから、バックしてもどる車みたいなイメージ。
車は前を向いているのです。

天王星は1年の半分近くが逆行しているので、ほぼ「毎度のこと」なのですが、今回は次の点で注目しています。

1.天王星が逆行する度数
2.冥王星とのトライン
3.海王星とのセクスタイル


1.天王星が逆行する度数
今回は牡牛座27.2度から逆行して、牡牛座23.2度まで戻ります。
この逆行でもどっていく23.2度は、2023年8月19日に天王星が通過した度数です。
つまり、2023年8月下旬ころ(去年のお盆休みあけくらい)の見直しがあるかもしれません。

牡牛座27.2度、かぞえ度数28度のサビアン「「人生の変化」を経た女性が、新しい愛を体験する」
また、牡牛座27度のサビアン「インディアン女性が、通行人に彼女の部族の工芸品を売っている」
がついています。
また、戻っていく牡牛座23.2度、数え度数24度のサビアン「馬に乗るインディアンの戦士が、ベルトに人間の骸骨を吊している」
牡牛座23度は「高価な宝石に満ちた宝石店」
コツコツと磨き続けてきて美しい光をはなっていて、たくさん並んでいる宝石をもっと欲しい、もっと美しいものを、さらにジュエラーのブランドのものを手に入れようとしています。(23度)
また、他人には理解できないかもしれないけれど、自分にとっての大事なものである、という価値観のもとに、それを誇らしげに見せつけているところ(24度)から、
世間の価値観はともかく、自分の価値のあるものを相手に差し出し(27度)
それを受け入れられてまた、自分の新しい価値を見いだしていくところ(28度)まで来ました。

ここではもう一度、その愛された、見いだされた愛すべき価値のあるものを、相手に差し出すのではなく、自ら身につけ、有名な宝石店やブランドではなく自分のあり方自体がブランドであることを確認しにいくようです。

その過程は、相手の価値観を無視するのではなく、自分らしさを犠牲にすることでもない、という個性を生かす天王星のあり方だと思うのです。
他人の価値観ではなく、自分を生きること。たくさん、持っていることは必要ないし、カッコ悪い。でも、自分らしくあり続けるためには、ジャラジャラと宝石をつけているのもあり。
その過程で、古い価値観に重きを置く人とは距離をとっていくこともあると思います。

このあたりは少しずつ、次のサインである双子座の要素である他者の視点がはいってきます。

アイキャッチは、宝石をジャラジャラとつけている大人のインディアンの女性。
あなたたちの価値観と違うのはわかっているけれど、これが私だしこれが私というブランドであり、愛されているのよ、という自信の笑顔です。

このあと、天王星は、2025年5月には逆行を始めた時(2024年9月)の度数にもどってきて、そのまま2025年7月には、最初に双子座に入ることになります。

なのでこの逆行で、他者の視点や関わりを意識しつつ、牡牛座のバージョンアップをしておくための逆行だと思います。

2.冥王星とのトライン
ぴったりの度数ではないのですが、だいたい2024年8月下旬から10月上旬まで、冥王星とトラインになります。
最初の頃は、冥王星は水瓶座にありますが、その後、逆行で9月2日に山羊座に戻ります。
その山羊座で10月上旬にトラインとなるのです。

土のサイン同士のトランスサタニアンのトラインは、これが最後でしばらくありません。

持っていることが良いこと、たくさんもっているのがエラいという社会的な価値観が「復活」してくるのですが、
天王星も冥王星も逆行をしています。

「それって、ホントかな?」という疑問符のなかで、土の時代、あるいは山羊座冥王星の底をさらうように修正をするときになります。

また、この配置は、冥王星が水瓶座に移動したあと、あるいは、天王星が双子座に移動したあとも、しばらくは現れてきます。

3.海王星とのセクスタイル
海王星は現在、魚座の最後のあたりにあります。
その海王星と2024年9月中旬から2024年10月下旬までセクスタイルという配置になります。
また、2025年もこの配置はなんとなく続いていきます。

セクスタイルなので自分から働きかける配置であり、オーブも狭くとっています。
これ自体の配置では、インスピレーションを得ていままでにない発想をする、とか
未来へつながる思想や考えを得る、のです。

つまり、天王星と冥王星のトラインの中心に、海王星がある小三角の配置ができる、という事になります。
この配置は、数年にわたって続き、天王星が双子座へ、海王星が牡羊座にはいってもしばらく続いていきます。

ただ、今回、注目しているのは土のサインにある冥王星、天王星と、魚座の最後にある海王星との小三角の配置は、2024年9月上旬から10月下旬、あるいは、冥王星が水瓶座に入るまでの11月20日までは、トランスサタニアンの土の要素が強い最後の時で(次は数百年後)社会の変化というより、時代が動いていくときです。

社会的な動き、時代の動きは個人としては実感がないのですが、かといって、自分自身は関係がないという事はありません。
しかし、一方で、なんとなく先が見えないし、大きな流れを前にして「どうしようもない」という諦めのような感じも空気感としてあります。

2024年9月以降は動きのあるです。
そのなかで、軽くハンドルを切っていくのか、巻き込まれて変わっていくのか、重々しく線路のポイントを切り替えるのか、立ち止まって変わっていく様子をみるのか、とそれぞれだと思います。


この天王星が逆行を開始する日に冥王星が山羊座に戻り、また、翌日は乙女座で新月です。
明らかになってくる問題に対し、現場が着々と修正していくことが始まります。

月が火星、木星じ近づいていきます。

(国立天文台から → https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2024/08-topics06.html )

チャートは、MyAstroChart さんで作りました。

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*この記事を書いた人について
 辰巳(たつみ)
 聖地を巡礼する占い師。西洋占星術とタロットを使います。
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