ご社殿の中央で長野県と群馬県に分かれた神社です。
正面の本宮は県境をまたいでいますが、左は長野県のお宮、右は群馬県のお宮です。
向かって左側の長野県に鎮座されている熊野皇大神社は、那智宮と書いてあります。
熊野那智大社にあたります。
ご祭神は、事解男命(ことさかおのみこと)
左側の那智宮は、ご社殿もこの神楽殿も屋根が直線的です。
左奥には、しなの木があります。
うあ、これすごい。ちょっとカンタンには近づけない雰囲気。
ここにいるモノの古さ、力の強さがあります。
カンタンには動かないモノ。
ご本殿の方々とは、別のモノです。
でも、「この木を左回りにまわると縁結びに」という妙にライトな看板が。
じゃあ、回ろうじゃないか。
回ったあたりに、この看板も。
「丸い石から見ると、しなの木にハート」
なるほどね~。
右から、山神社 荒神社。
一番左は、八咫烏社、矢立社とあります。
この後ろの山に奥宮があるらしいのですが、そこまでは行っていません。
山神社はこの地の地元の方で、奥宮へ続いています。
荒神社は火の神、台所の神さま。
神仏習合のなごりでしょうか。残ってほしい名前です。
八咫烏社は熊野の神使のカラスのお社。
長野県側の軽井沢は、避暑地でもあり観光地でもあります。
そのウェルカムなムードが確かにあるのですが、ここはやはり熊野です。
足の先は、異界がひろがっています。
帰り道。
三才くらいの子供がこのカラスを握って、階段を降りていました。
最後のところで、落としてしまって、カラスまっぷたつ。
子供は、あぜんとしていましたが、親御さんが
「あ~あ、飛んでいっちゃった。カラス、バイバーイ」
やはり、熊野は別れの場所かと思いました。