千ヶ滝(せんがたき)、という滝はいくつかあるのですが、
こちらは群馬県安中市の仙ヶ滝です。
千ヶ滝と書くときもあるようですが、仙ヶ滝という漢字をあてる事が多いようです。
この滝には、いくつかの言伝えが残っています。
上杉と前田の軍に攻め込まれた松井田城は、この滝からの水の取り入れを断たれ落城。
この仙ケ滝まで落ちのびてきた城主の娘せんが、もう、これ以上逃れることはできないと、この滝に身を投げたとか。
さらに、このせんが白い蛇になったとも。
あるいは、
豊臣秀吉の大軍に囲まれた時に、水脈のこの滝を敵方に伝えたのは、おせんという娘で
それで松井田城は落城し、おせんは、いたたまれなくなり滝に身を投げたとも。
滝の後ろ側にまわれる「裏見の滝」ですが、落石の危険があるとのことで、禁止されていました。
以前は、まわれました。
滝の裏に行くと、閉鎖された空間に水の音だけが響いて、異空間に入った気がしました。
滝の向こう側には、いくつかの石仏があります。
お不動様と付き添う童子です。
注連縄(しめなわ)もあります。
その注連縄を見ると、古くないもののようなので、今でも守っている方がいるようです。
この近くには、それらしいお寺はないのですが、昔はこの近くにお寺もあったようです。
滝は、ある瞬間、止まってみえたり、うねうねとしたりするように見える時があります。
それは、竜や蛇が滝を登るというイメージと重なります。
滝の手前に、お不動さまの宝剣の石碑もあります。
高さ3メートルくらいの大きなもので、信仰の深さを感じます。
仙ヶ滝の不動祭りは、安中市観光行事のページ
地図は、あんなか観光協会のサイトから。