最近の脳科学の研究がすすんで、思い出の引き出しは一つではなく
思い出すたびに、あちこちの引き出しから
ひっぱりだして作り直すらしいとわかってきました。
しかも、場合によっては、実際にはなかったことも、
創作してつなぎあわせて
事実とみなしてしまうんじゃないかという事もいわれています。
つまり、自分の思い出や記憶というものは、
決まったひとつのものではないようです。
また、過去から将来までの流れのなかでは、今が不幸であれば、
過去のあの事、この事、不幸な事ばかり思い出して、
不幸な「今」につないでしまっているようです。
あの時のあの事が原因で、今の私は不幸なんだ、と。
つまり、その時の「今ここ」の私は、「過去のあれこれ」から作られていて、
そんな時は、過去に生きていて、今に生きていないのです。
一方、スピリチュアルな考えでは、時間は存在せず
パラレルワールドは存在する、という考えがあります。
その都度、記憶がつくられるという事は
その都度、そのパラレルワールドを選択すること。
脳科学もスピリチュアルも似てきたね。
「今ここ」で、集中したいよね、ホントは。
で、その「今ここ」は、難しい。
でも、「過去のあれこれ」も使うなら、上手に使いたいね。
つまり、思い出の幸せな使い方は、楽しい事を幸せな気分で思い出すこと。
それで、幸せな今の私をつくりだせるのが、「過去のあれこれ」の使い方かもね。