宮益坂からうかがいます。
このりっぱな階段。
すごいなあ。ビルの3階の高さです。
お山に登る、という感じを体感します。
富士山に登る疑似体験のために、富士塚が作られたように
ここは、御嶽山に登るという実感をもてるようになっています。
この階段を登ると、さっきまでの宮益坂の喧騒がなくなります。
静かです。ビルに囲まれているせいなのか、自分の足音が反響します。
そして、見えるかな?
枯山水の庭だと砂熊手でつけた砂紋(さもん)にあたるのですが
神社ではなんと呼ぶのでしょうか。
きれいに掃き清められています。
手水の流れの音が聞こえるような静けさ。
宮益坂に面しているのですが、その喧騒とは別世界。
ヒトケがないようなのに、砂紋のあともあって
ちゃんと人の手が入って清められています。
静謐な空間です。
よいですね。すかっと天にぬけますね。
大神神社のご神体である三輪山にあがったときの
山頂の静かな空間もそうでした。
山頂にいるのに、意外にも
一番高いところにいるんだぞ、という征服感や
満足感ではなかったことを、思いだしました。
こちらはお不動様。
なんか焦げっぽい感じです。
あぶり不動と言われていて、お金をあぶると倍になってくるとか。
病気をあぶりだしてくれる、とか。
うーん、ちょっと暗い感じがします。
御嶽神社なのでオオカミが狛犬なのです。
火を操るお不動さまとともに、
オオカミは火防(ヒブセ)の御利益です。
でも、この境内が静謐で、天にぬける感じはあるけど、
このお不動様以外、「火」の要素がないので、
この神社のパワーは「火」なのかなあ?と不思議に思います。
お祭りは、盛り上がるんでしょうけど。
むしろ、これがもともとの御嶽神社の感じなのかな?
御嶽山に行った事がないので、わかりません。
今度、確認しないとね。
じつは、こっちかな?と思って歩いていたら、
御社殿の真裏の渋谷商工会館に来てしまいました。
そこから真上に、御社殿が見えて
ビルの3階にいらっしゃるらしいのですが
あがる手段がなくて、宮益坂にもどりました。
ちょっと不思議なところに、おられます。