知らないときは、なんで2つの神社のお名前があるんだろう?と思っていたのですが、うかがって納得です。
だって、ふたつのお宮が隣同士にあるのです。
この記事は、志波彦神社について書いていきます。
塩竈神社のお隣にあるのですが、意外なことにひっそりしてます。
お宮参りやご祈祷は、塩竈神社でお受けになってるからでしょうか。
塩竈神社と比べると新しいし、勇ましい。
もともと別の場所にあったとのことですが、明治4年国幣中社に列格されたそうです。
その際、境内もせまかったため、明治天皇の御思召により、明治7年に鹽竃神社の別宮に遷し祀られたそうです。
明治天皇、すごいなあ。
なんだか、すごく古い神さまの感じがします。
そして、志波彦(しわひこ)ってどういうお名前なんだろう?
公式サイトには、「志波彦神社は鹽竃の神に協力された神と伝えられ、 国土開発・産業振興・農耕守護の神として信仰され ている」とされていて「物のシワ、つまり端っこ」だそうです。
朝廷の勢力が拡大したその最前線というところに、神さまにお越しいただいた、という事だと思います。
授与所にはご奉仕されている方はおられますが、塩竈神社とは対照的な静な境内は、神さまの雰囲気だけがあります。
志波彦神社は、塩竈神社の別宮、鹽土老翁神(しおつちおぢのかみ)と背中あわせのように海に向かっています。
気持ちのよい場所です。
その手前には庭があって、ここも豊かな水がありました。
この地も2011年の東日本大震災の被災地です。
海はすぐそこで、上の写真にも写っているのですが、この神社の足元で津波は止まったそうです。
船の発着所である塩釜港旅客ターミナルは、「みなとオアシス・マリンゲート塩釜」と別名があってお土産を買えたり、食事ができたりします。
そのチケット売り場のエレベーター。
津波の高さが示されていました。塩釜駅もここから直結しています。
東日本大震災の津波は忘れることができませんが、その潮流を司る神さまであって、国土を拓く私たちをお導きいただいた神さまとともに、ここにいることはとても有り難いことだと思います。
マリンゲート塩釜 http://www.shiogama.co.jp/marinegate/index.html
志波彦神社・鹽竈神社 http://www.shiogamajinja.jp/