2019年12月に最初の感染者の報告があった新型コロナウイルスの感染症は、まだ収束する様子がありません。
昔はウィルスという考えもなかったので、疫病と言われた見えないものへの恐れは、大きかったと思います。
そんな時に信仰を集めたのは午頭天王。
神道ではスサノオノミコトとされています。
こちらの御祭神は神武速素盞鳴尊(たけはやすさのおのみこと)スサノオノミコトです。
ちょうど夏越しの大祓の時期だったので、茅の輪がありました。
夏越しの大祓は、半年の間にたまった心身の穢(けが)れ、罪や過れを祓い清めるものです。
上の写真に写っているのですが、石の灯籠が崩れてしまっています。
2022年3月16日にあった大きな地震でこちらの神社にも大きな被害があったそうです。
2011年3月11日の東日本大震災も東北は大きな被害があって、復興はまだまだ、という所も多いのに、追い打ちをかけるようです。
手水舎に至る場所に橋がかけられています。
神聖な場所、という目印
そして、この時は100年に一度の御社殿修築工事の真っ最中。
カッコいい~!
ちなみに、このデザインの御朱印も授与いただけるようでした。
境内は工事中で、ちょっと落ち着かないのですが、これも珍しい時にお参りさせていただくことになりました。
こういった場所に神さまがおられると、むしろ本殿、拝殿でお参りするより近く感じられます。
こちらは、伊達政宗公にご縁のある神社とのことです。
伊達政宗公が攻められた佐沼城はなかなか落ちなかったそうです。しかし、津島神社(現在は津島本宮社と改称)に祈願したところ、忽然と白鷺の群れが飛来し、沼の浅瀬に降り立った。
そこで、深沼ではないことを知った政宗公は一気に攻め、城を落とすことに到りましたと。
その後、こちらの領主津田民部景康に城の鎮護を命じ、津島神社を城下である現在地に遷座し、佐沼城において今後、謀反なきものとするため社殿は佐沼城に向かって北向きに建立し、佐沼郷の総鎮守祇園牛頭天王と称しお祭りしたそうです。
時々、神社はお城のあとにあることが多いのですが、それにしてもこの当地(宮城県)は、そういったご由緒のある神社が多いように思います。
境内社のなかには、御社殿修築工事と3月の地震のためにお参りできないお宮もありましたが、竹駒神社はお参りできました。
御祭神は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
お稲荷さんです。
穢れを流して疫病を防ぐように思えました。
今後、謀反なきように、とされた神社ですけど、今は、こちらは縁結びで有名。
なんだか、ホッとします。
五種の古木がくっついて生えていることから、縁を結ぶ、という事だそうです。
帰ってから公式サイトで境内の地図を確認したのですが、工事中のためかかなり見たものと配置が違っていました。
厳しい戦のご由緒で、しかも度々、天災にも見舞われているのですが、
神さまはずっとかわらずにいて「縁結び」という私たちの日々の祈りも、見守っていただいているように思います。
工事の途中について書いていただいてるサイトをみつけました。
新しい神さまのお住まいが無事になされますように。
有限会社 木匠 神社修復のページ https://kisho.biz/tag/tsushima-shrine-repair/
佐沼 津島神社 http://tushima-jinja.jp/