2011年の東日本大震災とそれに続く原子力発電所の災害は、この地にも大きな被害をもたらしました。
途中にはまだ、線量計が設置されていて通行には問題ありませんが、楢葉町によるモニターはまだつづいます。
ここは原子力災害の時に拠点となったJビレッジに近いところです。
河口、海に向かうところには堤防があり、盛り土もしてるようです。
一方、ここは川と海の恵みがある場所。
この高台には、弥生時代の墳墓がある天神原遺跡があります。
東日本最大の集団墓だそう。
海と川を望むこの場は、神聖なところだったのです。
また、この周辺には縄文時代の遺跡もみつかっています。
さらに、ここは南を海、東を川の断崖という立地からお城もあったそうです。
あやめ池は断崖の上、海の近くのこの場に湿地というか池があるという事ですから、籠城のときの水源としても聖なる場所としても、大事なところでしょう。
天神様なのでご祭神は菅原道真公。
学問の神さま、あるいは雷をおとすので火防の神さまとしてお祈り申し上げますけど、なんだか、ここの天神様は恵みの神さまのように感じます。
太田農神社は豊受比女命がご祭神だそうです。ここ楢葉町の隣の広野町にもあり「田の神」を勧請されているそうです。
こちらも大事なお宮だと思います。
もともと、この北田天満宮は脇が浜にあったのですが、木戸川の洪水と高潮が25日続き、海の浸食があって境内地が少なくなり、こちらにいらしたそうです。
さらに、東日本大震災の影響もあり修復をされたとのこと。
そして、この時にはなかったのですが大きな鳥居も建立されたそうです。
福島民報の動画です。
ご神気の流れが集中して、わかりやすくなったと思います。
豊かな海と川の場所にここに田を開いた先人たち、そしていくつもの災害を経て、ここにおられる神さまです。どうかこれからも、この地を見守ってください。
北田天満宮 うつくしま浜街道観光推進会議「うつくしま浜街道」のサイトから https://fukushima-hamakaido.com/article/269/?category=history