下町育ちなので、浅草寺は何度も来ているし、周囲のお店も含めて好きなところ。
このところ下町住みから離れてしまったので、以前のようにはお参りしてませんが、久しぶりに来ました。
子どもの頃はお参りよりも、そのあとに、おせんべいを食べたり、お店をのぞいたりするのが目的で、楽しかった思い出しかない(笑
仁王門から五重塔がみえてくると、いよいよお参り。ドキドキ。なんでだろう。
常香炉(じょうこうろ)でお線香の煙で清めて、お水舎で水を使わせていただいて本堂へ。
こうして大人になってきてみるとお水舎の龍神像(沙竭羅龍王像)は髙村光雲作だし、
当たり前に見てたけど、ここで無意識にすり込まれているものって大きかったなあ。
ご挨拶します。
ご本尊は聖観世音菩薩。絶対秘仏。
いろんな人がいろんな言葉で、いろんな願いをもって手をあわせている。
でも、どこから来ても誰であっても、ここにいて手を合わせていいんだという、包まれるような空間です。
こちらからもお参りします。
確かこの裏観音が盗まれたことがあって、それから変わったのかもしれません。
十八世中村勘三郎がここではなく隅田川ぞいの場所で始めた小屋が、ここに復活している。もともと、アジールな場所、治外法権の場所から始まったのが歌舞伎だから、隅田川の誰の場所でもない場所で歌舞伎をするのは、あっていたと思う。
そして、その志を継いだ息子たちが、この浅草寺の境内で芝居小屋を建てるというのもいいなと思います。
お庭の滝
境内にはいろいろ、お参りする場所があるのですが、今日の目的は、こちら。
淡島堂
靴を脱いで、ご挨拶します。
淡島明神をお祀りしているお堂で、女性の守り神とされています。
本堂とはうってかわって静かな雰囲気。
でも、ちゃんとお守りされているお坊様もおられて、浅草寺のなかで大事なお堂なんだなと思いました。
スカイツリー、写経供養塔、五重塔。
観音様は水に関係のある仏さまで、この境内に井戸があって、いまも生きているのです。
お参りの帰り道はいつも、楽しい。
コマチヘアは、かつらやかんざしのお店。
でも、舞台関連の化粧品や、かわいいアクセサリーも置いてるので、必ずみます。
浅草にも人が戻ってきましたね、とお声がけすると
「本当に、一時はシャッターばかりが目立ったんですけど」と。
五光です、まいったか(笑
お参りだけでなく、観光客も、しかも世界じゅうからいろんな方がきて、
それでも力のある聖地というのは、すごいなあと思います。