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武蔵府中熊野神社古墳展示館

熊野神社の拝殿のうしろには古墳があります。
そして、神社の隣にあるのが古墳展示館。「武蔵府中熊野神社古墳展示館」

古墳についての展示は、あとにして(笑
気になったのは、展示館の隣にある、これ。

石室復元展示館

まず、展示館の受付にひと声かけて、見学をお願いすると渡されたのが、これ。

ペンライトとヘルメット。それと今どきの新型コロナウィルス感染症対策でビニール手袋。
発掘調査の気持ちになれます。

石室は横穴式石室で3つの部屋にわかれていました。
床は丸い石で敷き詰められていたそうです。

壁は切石。
3つの部屋は一番前から前室、後室、玄室。
玄室にいたるまでは頭を低くして進みますが、一番奥の玄室の天井はちょっと高い。

入り口を振り返ったところ。

盗掘にあったらしく出土品はそれほどないそうですが、
このあたりに埋葬者

上円下方墳という、とても珍しい造りの古墳であること、また古墳の表面が石で葺(ふ)かれていること、出土した鞘尻金具に七曜文(しちようもん)があることから、作られた7世紀当時の先進文化であり、この地の有力者であったろうとされています。

鞘尻金具(さやじりかなぐ)がここから出土。

鞘尻金具とは刀の鞘のお尻についているものです。

この金具についているのが七曜文という銀象嵌(ぎんぞうがん)の文様がついています。
この丸で示される7つの星は、陰陽五行思想のと陰(月)と陽(日)、そして木火土金水の五行を総称した七曜(しちよう)を現わしていて、天地万物すべて調和のとれた状態であるという、中国の伝統的な貨幣思想を具現化しているものと考えられています。
和同開珎より古い富本銭にも同じ文様がついていて、機内からもたらされたものと考えられているそうです。

ヘルメットとペンライトなどをお返しして展示をみてまわります。

古墳の「断面図」

このあたりは多摩川にそって古墳が点々とあるところ。

このパネルで多摩川と近隣の古墳の場所を見ました。

いただいたパンフレット「府中の古墳」の裏にあった地図がこちらです。

多摩川にそって、点々と古墳があるのがわかります。

武蔵の国衙、東山道との位置関係が床に貼ってありました。

この国衙の近くに大國霊神社もあります。
「ふちゅう地下マップ」というパンフレットをいただいてきました。

ふちゅう地下マップは府中市のこちらのサイト → https://www.city.fuchu.tokyo.jp/smph/gyosei/fuchusinogaiyo/bunkazai/Under_ground_map_of_Fuchu.html

東京競馬場のあたりは水辺の祭祀場があったらしい。おもしろいね。
祭祀のフェスティバル感が、いまの競馬場の雰囲気と重なるのが、土地の記憶なのかもしれません。

さらに国衙のあった場所、大國霊神社との位置関係がわかるのがこの地図です。

これもいただいたパンフレット「国史跡 武蔵府中熊野神社古墳」からいただいた地図です。

ゆるキャラのくまじいのひげは鞘尻金具。

土地の記憶をいまも、リアルに感じることができる場所です。

熊野神社の記事はこちらで。熊野神社(府中) → https://divinus-jp.com/archives/67581

武蔵府中熊野神社古墳展示館 https://www.city.fuchu.tokyo.jp/shisetu/komyunite/gekijo/kumanokofun_tenjikan.html

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