お宮の前は甲州街道(国道20号線)で新宿と八王子を結ぶ道なので、結構な交通量があります。
でも、新宿から20kmがあり、1962年の東京オリンピックでマラソンの折り返し地点もこのあたりにある府中は、いまなお、古代の記憶を感じられる土地だと思います。
ほぼお昼なので甲州街道の向かい側のビルの影が鳥居にかかっています。
この地をお守りいただいている神さま。
ご祭神は素戔嗚命(すさのおのみこと)
この神社は武蔵国、今の埼玉の一部から神奈川に至るまでの地域、の守り神である大國魂神社から西へ1kmの場所にあります。
また大國魂神社は、昔の国の中心である国衙に悪いモノが入ってこないようにしているお働きもあるように思います。
境内にはこちらの二社
左は、八衢比売神(やちまたひめのかみ)
右は、八衢比古神(やちまたひこのかみ)
四方八方にわかれる道の神さま。
道の要所におられて悪いモノが入ってこないようにされる神さま。
悪いモノとは、悪霊とか邪霊です。
そして、感染症もその悪いモノに入ります。
いまだに(2023年2月)、新型コロナウィルス感染症の流行が治まりませんが、この現代の私たちも、どうかお守りください。
そして、古墳の周りをまわってみます。
上円下方墳(じょうえんかほうふん)
下2段が方形、上段が円形という3段となっていて珍しい造りです。
古墳ができたのが7世紀で、こちらに神社ができたのが江戸時代。
江戸時代は、古墳は熊野神社の奥宮として拝されていたとのことです。
発見までは雑木林だったそうですが、地元では「おくまんさま」と呼ばれて大切にされていたそうです。
拝殿に向かったときと全く違って、のんびりとした古墳のエネルギーがあります。
そして、この古墳について展示館があるので、そこも見学しましょう。
武蔵府中熊野神社古墳展示館 https://www.city.fuchu.tokyo.jp/shisetu/komyunite/gekijo/kumanokofun_tenjikan.html
熊野神社 東京神社庁 http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/kitatama/fuchu/5760/