本殿の向こうから「こっち、こっち」と呼ばれて。
お水取りができるようですが、飲むには煮沸が必要とあります。
小さなお社ですが、いい感じです。
この本殿の奥は、遺跡があります。
太古から水のとれるよい場所だったのでしょう。
それにしても、なんの由緒書きもないし、ホームページにもない。
どなただろうか。
気になるのは、この台座の絵。
小栗判官と照手姫?根拠はありません。なんとなく。
帰ってから調べてもちょっと、わかりませんでした。
大国魂神社の境外摂社に「坪の宮」という神社があります。
別名「国造神社」と呼び、祭神は兄多毛比命(えたもひのみこと)です。
国府の置かれる前のこの土地の支配者の国造の
兄多毛比命の末裔が、照手姫の横山党だという話も聞きました。
相模原の照手姫と、藤沢の遊行寺とこの地は少し離れているのですが、
熊野の湯の峰温泉のつぼ湯のイメージと
水が結びついたんだと思いますが、どうでしょうか。
そうだとしても、ここに熊野の関連を
おおっぴらにはできないだろうし。
熊野は、天皇に反旗をひるがえす者たちが、いる場所。
あるいは、死と再生の場所。
そこと、国威発揚(はつよう)の神社とは、関連しがたい。
あるいは、源義経と静御前。
頼朝側の勢いの強いこの神社では、
義経とは言いにくいのかも、と考えたり。
今は、よくわかりません。
その隣りは松尾神社。
お酒造りの神さま。水を酒に変えるのは、神業(かみわざ)
巽の方角にあるから、ということだけど、
帰ってから調べてみたら、もともちこちらにあったのではなく、
近くにあった用水路の市川を守っていた神社だったそうです。
いまは、その用水路は、市川緑道として一部、公園になっているそうです。
巽(南東)、として方角を強調されています。
本殿が1051年に北面に変る前は、巽じゃなかったはずなんだけどね。
こちらは本殿を裏から。
大きいなあ、コワいなあと思う力があります。
鰹木(かつおぎ)の数が8本、偶数で、千木(ちぎ)が水平。
鰹木の数や、千木の向きは、あまり関係ないとはいえ、気になる。
ご祭神は、スサノオをはじめ、男神ばかり。
さらに、戦勝祈願とか、武士とか。
これだけ「男性色」を強く打ち出している神社なのに、
本殿にいるのは女神を表しているのが、不思議。
水神社の女の人物に何も説明がないことや
随身門から外にいらっしゃる宮乃咩神社のことを考えると
むしろ、本殿にいるのは女神ではないかと勘ぐってしまいます。
まあ、神さまに性別も、ヘンなんですけど。