金星を使った心の調整法　1

占いラボで「金星を使った心の調整法ついて」というお題をいただいたので、それについてお話をしました。

その元ネタ、フルバージョンをこちらで記事にしておきます。

金星とは
金星は、どういう風に楽しむか、どう愛するかを示す天体です。
恋愛のイメージが強いので、「もう、恋愛関係ないです」とか、「恋愛はお腹いっぱいです」という人は金星、もう使いませんし関係ないです、と思いがちですけど、そうじゃないです。
それは、金星は、恋愛だけじゃなく感受性を示したり、どんなことを楽しみとするか、もありますし、子どもの事やお金も金星でみます。

それに加えて、金星は自分の内側の豊かさに気がつくことで、ゆとりが生まれて心のバランスをとることができます。このストレス社会のなかで、無意識かもしれませんが、かなり金星を使っていると思いますし、大事な天体です。
そして、金星の調整力が外側に向かうと人間関係の距離感をとることができるのです。
なので、恋愛だけじゃなく、内面のストレスがあったり、人間関係の距離感が難しい今は、誰でも金星、大事だと思います

医療占星術テキにひとつ例にすると、お肌のきれいさも金星です。
よく恋愛するとキレイになる、という事を聞きますが、ホルモンバランスがとれてくるのと、皮膚の皮脂と水分のバランスがとれています、というのがあります。
ここでもビューティー、美と金星が関わっているのです。

金星は楽しむ天体、というのも、その結果、ゆとりができてバランスがとれるからです。
なので、内面のバランスをとるには、まず、自分自身の欲求を素直にみとめることも大事です。

金星は年齢域としては、太陽期の前のだいたい高校から大学卒後3年くらいまでの、16才から25才が年齢域です。
つまり、社会に出る前、あるいは社会人となってもまだ、大人のルールに染まりきっていない、社会のルールを知る前の時期です。

つまり、金星のエナジーは社会のルールを知る前の純粋な情熱で、自分の好きなものを追いかけている時です。
それは、きれいな事だけではありません。
もっと貪欲で、生きるか死ぬかのときに顔をだしてくるずるさも含めた願いとか、欲とかそういったものも持っているのです。
金星の神さまは、ヴィーナスだけではありません。
メソポタミアでは、イシュタルという神さまが金星の神さまでした。この神さまは愛の神でありながら、戦いの神でもあったのです。
結構、金星は欲深いのです。

「すずめの戸締まり」というアニメを見ました。
いろんな見方のできる、美しい（ここでも金星らしい）映画です。
そのなかで主人公が最終的には、好きな人に逢いに行きたいという気持ちが物語を押し進めていくひとつのパワーのように思いました。
このほかにもいろいろな物語、小説、映画がありますが「好きな人と一緒にいたい」という気持ちは、世間の約束ごとや大人たちの常識を軽々と越えていくパワーとなっています。

なので、ストレスで自分のことを置き去りにしているようなとき、あるいは、知らずに抑圧しているとき、ずっと自分以外の何かにこだわっているときに、自分の楽しいこと、やりたい事、欲望を一度、解放するとか、見直すことで、自分が抑圧されている、という事に気がついて、自分の内面の軸、バランスを取り直していくことができます。
欲望解放しっぱなし、という意味ではもちろん、ありません。
こんなに深い欲望があったのか、と思うことで、自分のなかのアンバランスに気がつくことが大事なのです。

また、抑圧という事だけではなく、自分の仕事とプライベート、心と体というなかでわからなくなってしまった時に、金星の楽しむ、リラックスするという事で、自分の軸がどのあたりかを発見して自分を取り直していくこともあると思います。

そこまでいかなくても、金星の事をする、楽しむことで心に余裕が生まれますね、という事はよくあるので、意識してなくても金星の調整力は、誰もが持っていて使っていると思います。

また、これが誰かからの抑圧とか、何かに対して我慢しているという時は、金星の外側向けの調整力となるので、言いたいことがいえずにいたな、というような事を発見して、これも自分の軸をどのあたりかを見直すことになります。

金星は単に美と恋愛の天体だけではなく、誰にでも必要なパワフルな天体なのです。

金星を使った心の調整法2についてはこちらの記事で　→　https://divinus-jp.com/archives/74207

占いラボの「金星を使った心の調整法」動画リンク　→　https://youtu.be/l_Ps4ApKD3E?si=hwd2mHlgcTmzrZ12