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仁和寺と御室派のみほとけ

仁和寺って、あの、だだっぴろいお寺でしょ?と思っていたし、京都でもあまり、印象に残っていないから、特別展っていっても、どうなのかなあ、という程度でした。

でも、その後、展示の内容がだんだんと、知られるようになってくると、これはちょっと行くべきなのかも、と思い直していました。

さらに、空海の真筆である国宝「三十帖冊子」が、発売された阿・吽第7巻とシンクロするように公開される事になって、これは見ないと、と。
だんだんに(笑)

そして、後半になると混雑することと、三十帖冊子の全編公開が1月28日までだったので、早々に行ってきました。

「書」って、展示としては地味だし、あまり興味もなかったのですが、この三十帖冊子に「ここが空海がかいたところです」「ここは、橘逸勢です」という風に示されています。
とても小さな冊子なのですが、きちっと書かれているところがある一方で、筆が走っているところもあり、それをみていると、御大師様といわれる弘法大師、空海も、人間だったんだなあ、と思いました。
そして、梵字(ぼんじ)から立ち上がってくるものは、千年を経てもクラクラするものです。

また、この地味な「書」のなかには、医心方、黄帝内経、新修本草とあって、延喜式が並んでいて、これも仁和寺が持っているなんて、スゴイと思いました。
医心方だったか、新修本草だったか記憶にないのですが(図録を買ってないのは、やや後悔)薬とか養生に、金、銀とあり、そのあとに、丹とあったのが印象的でした。丹は水銀のことで、薬とされていたのです。

千年以上以上も前に書いた文字が、残っている事、あるいは、日本語として読める、あるいは読めなくても、意味がわかる、または雰囲気がわかる事、というのは、スゴイことだと思います。

ハングルを採用した韓国では、祖母の代まで読めた書物が、読めない世代もあるそうです。
韓国によらず、支配された国の言語を採用した国も多くあり、日本も漢字を失っていたら、リアルに感じることができなかったと思いました。
千年を超えて、この書を残してくれた事、また、この千年前と同じ言語を残してくれた先人を尊敬し、感謝します。

曼荼羅もすごかった。
深い色は宇宙のようで、そのなかを仏さまがいらっしゃるようでした。

そして、普段は秘仏とされている仏像もおでましいただいています。
私以外にも手をあわせている方もいらっしゃいました。
しばらく、じっとたたずんでいる方もいて、博物館のなかといっても、仏さまとの対話をされる方もいらしたようです。

こちらは、撮影可の展示。
観音堂の内部の再現です。
本当にお堂のなかにいるような、いえ、実際には入れない場所なので、こんな貴重な機会はありません。

観音様の前には、法具も並べられています。

本堂の裏の部分です。実際にお堂のなかを通っているような感覚です。

道明寺の観音様も。これは、公式ツイッターからの画像です。
実際は、撮影はできません。
ライティングも美しいのです。

なんだか、有り難くて泣きそうだし、言葉にならない情報があってクラクラするなあ。
でも、ここは博物館で、美術品としての仏像に手をあわせたくなるのも、アリなのかなあ。

と思って、近くにいらしたお坊さまに聞きました。
この特別展では、お坊様がいらっしゃるのです。

お聞きしたところ、仏像、仏さまは、お寺をでられるときには魂ぬきをされているのですが、ここにおられる時は、お客さんが入るまえに、お経をあげているそうです。
また、普段は見ることのできない秘仏がおられるので、全国からお坊様がいらっしゃって、お経をあげることもあるそうです。

納得。

また、いらっしゃるお坊様が、来館者に声をかけて、話されていました。
今まで仏像の特別展は何回か来たことはあるのですが、こうしてお坊さんが常駐されているのは初めてです。
とっても良いことだと思いました。

そして、ココロがすごーく清くなったのに、物欲は収まらず。
これは、阿吽の作者であるおかざき真理さんとのコラボレーションのトートバッグ。
かわいい。

空海の文字からとったお猪口は、(私には)ちょっと小さめですが。
そして、このおかざき真理さんの阿吽コラボレーションの蕎麦猪口もかわいい。

混雑するまえに、ぜひ。

特別展 仁和寺と御室派のみほとけ 
東京国立博物館 2018年1月16日~3月11日(日) (展示替えあります)

公式ツイッター @ninnaji2018

公式フェイスブック

おかざき真理さんの阿・吽もすばらしいので、おすすめです。こちらの記事で。

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