世田谷線上町の代官屋敷の敷地にある世田谷区立郷土資料館です。
代官屋敷は、大きな門と木が残っていて、その昔世田谷は、江戸から離れた農家の多い場所だったことが感じられます。
保存の状態もよいので、ふと人の気配も感じられるようです。
大きな土間から中をうかがうと、柱の影にちらっと誰かが動いているような感じがします。
また、庭には、この前の通りが、大山詣りの参道であった事を示す「大山道」の石碑や、街道に置かれていた馬頭観音の石碑もあります。
大山街道については、「大山阿夫利神社 神泉 納太刀」の記事を。
その中にある世田谷郷土資料館では、「板絵着色大蔵氷川神社奉納絵図」が公開中だったので、見に行きました。
この板絵は明治7年の奉納で、その頃の大蔵氷川神社の周りの風景が見てとれます。
田んぼがひろがるなかに、ふたつの川の合流点にある大蔵氷川神社と、その別当寺になってい永安寺の様子です。
また、大蔵氷川神社の湯たて神事の様子も描かれています。
このような二つの川の合流点は、神社やお寺のある聖地である場合が多くあります。
また、常設展示でが遺跡の分布から、戦後の駅前の風景までが展示されています。
板絵の展示は、2015年9月6日まで。
入場無料です。
世田谷区立郷土資料館の常設展示はその後もあります。
代官屋敷の雰囲気とともに、どうぞ。
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