冨士山下宮 小室浅間神社と公式ページにありました。
富士山のまわりには、たくさんの浅間神社があり、似たような名前なので、なかなか混乱します。
公式サイトには、「冨士山下宮」とあります。
こちらの「富士山下宮」については、富士山二合目の山宮に対する下宮とのことです。
また、一般的に、北口本宮冨士浅間神社を上浅間、こちらを下浅間とお呼びしていることもあるそうです。
なんとなく武家っぽくないところだなあ、と思いましたが、拝殿の奥に、大塔宮護良親王古蹟、がありました。
護良親王(もりよししんのう / もりながしんのう)は、大塔宮(だいとうのみや / おおとうのみや)とお呼びしていたそうです。
古蹟、とありますが、塚という感じです。
いただいた案内所によると、鎌倉で、護良親王が討たれたあと、鶴舞姫が落ち延びてきたそうです。
鶴舞姫は、皇子をお生みになったあと、亡くなったそうですが、自分の死期の近いのを感じた忠臣が、敵方の手に首を取られるのをおそれて、この桂の木の根元に埋めたとされています。
また、甲斐国志にも「社内に埋めた」と記述されているそうです。
そして、ここにも桂。
地中のエネルギーが表出しているような桂の大木。
根元に小さな祠があって、人の気配がします。
首なのでしょうか?
敵方の手に渡るまいとするような、強く重い気持ちは感じられませんが、何かが、ここには埋まっているようだけど、なんだろう?
一周します。
本殿が見えますが、ちょっと変わった感じの本殿。
二階建ての浅間造りのようですが、神さまがおられる、というより、人が住んでいるような造りです。
この古蹟に埋められたモノが、時々、本殿に移っているのかもしれません。
護良親王は、古くは祟り神とされていて、明治に入って、大切にされた経緯のある方です。
私は、昔、鎌倉宮に伺ったときに、ご縁があります。
当時は、まだよくわからないまま、アチコチ踏んでいた時期でした。
そのときは、護良親王が閉じ込められたという、土牢があり、参拝後、気分が悪くなってしまった事がありました。
今は、大丈夫だし、文字にもしますが、あの護良親王、なのかあ、と思っていました。
いろんな経緯があり、自分が変わってきているのもあるのでしょうけど、悪い感じは、まったくしません。
御霊、とか、祟り神が、その守り神になるのは、よくあって、神田明神もそうです。
でも、ここでは、強いパワーをもった何か、という事しかわかりませんでした。
もしかしたら、護良親王の首をここまで持ってきたという鶴舞姫なのかもしれない。
カラスよけなのか、糸が張ってあって、布袋さんもいます。
なんとなく、ごちゃごちゃしているのですが、いい感じです。
ここでも、火山という火と、地下水という水の対比が、バランスがとれています。
火山の先端に水が湧いて、神社を置いたというのが、最初かもしれない。
授与所には、ハートの縁結びのご神木のご案内がありました。
参道の先にあります。
坂上田村麻呂の東征の祈願所というと、無骨なイメージなのですが、むしろ、女性の強さを感じる場所です。
縁結び、いいかもしれない。
小室浅間神社 公式サイト
小室浅間神社 山梨県神社庁のサイト
護良親王をお祀りする鎌倉宮