秋分の日なので、ご昇殿してご祈祷していただきました。
客殿では、「馬と信仰」という展示がありました。無料。
「鞍上無人 鞍下無馬 」鞍上(あんじょう)人なく鞍下(あんか)馬なしと読むそうです。
人馬一体という意味だそうです。
ポスター、カッコいい。
大勢の方がご祈祷される事もあって、待合室も広い。
いつだったか、ご祈祷までの、待ち時間が長くなって、待っていられない事があったと思います。確か、そのときだったと思うのですが、この地下で、お祓いされたお札とお下がりだけをいただく場所がありました。
その地下の空間が、とても密で、神さまのすごく、近くにいる、という感じがした事を覚えています。
神苑にはご祈祷の方だけが入れます。当日でなくてもいいそうです。
ご祈祷をうけます。
拝殿では、靴を履いたまま椅子にすわって、ご祈祷を受けられます。200人以上が一度に入れるそうです。
鈴の音が涼やかです。このミニサイズの鈴は授与所にあって、授与いただけます。
神嶽山神苑。
本殿の後ろに、この神社の起源となった難波の小池があります。
そのあたりから見た本殿。大きい方だ。
ご祭神は、寒川比古命 (さむかわひこのみこと)と、寒川比女命 (さむかわひめのみこと)とされています。中央の神話にはでてこない、この地方の神さま。
海や川に近く、真水もあって、住みやすく、富士山や大山に日が沈む湾に囲まれた場所の神さま。
どんな方なのか、あまり資料がないそうなのですが、あらゆる方向からの災難を除けるという八方除(はっぽうよけ)というのは、防御壁、A.T.シールドのようなイメージではないように感じます。
むしろ、八方向に広がる光、なのです。
写真は、なかり明るく写っていますが、暗いです。以前は、この本殿のうしろは、立ち入れない禁足地でした。
秋分の春分の日に、先祖の霊をお祀りするものです。
先祖は、季節を分けるこの日に、この寒川神社から見た富士山に、毎年、太陽が沈むというのを見ていたのです。
彼らは、もちろんレイラインは知らなかったけれど、この地にいて、その山に沈む夕日をみたら、感動して、この地を聖なる地だと感じたと思うのです。
この神苑では、お抹茶もいただける場所もあるのです。
最近の神社にあるカフェもいいけど、こういった日本庭園を見ながらお茶もいいですよ。
「日本の聖地文化: 寒川神社と相模国の古社」は、ちょっと難しいのですが、地層の動きや古代の地層の花粉の分析、JAXAのデータもあって、おすすめです。