好きなので、スピリチュアルな本や宗教関連の本、自己啓発の本は結構、読んでいます。
そのなかでも、おすすめできるものを、アップしているのですが、「これは、ちょっとおすすめできないなあ」という本も、実は結構あります。
2016年11月現在の今も、Amazonのランキングに入っている本なので、読んだ方も多いかと思いますが、それを記事にするかどうか、考えていたのですが、タイトルを伏せて、一般的な話として書くことにしました。
スピリチュアルな本については、たぶん毎回、書いていることなのですが、全面的にその通りだと、思うことはあまり、ありません。
でも、たいがいの内容に「ああ、そういった事もあるよね。わかる、わかる」という部分が多くあって、雰囲気のいい本をおすすめしています。
一方、その著者の思いや、本のオーラというのでしょうか、そこから立ち上がってくる雰囲気が、「なにか、違う」ものがあります。
でもまあ、売れているし、これも、ご縁だし、と思って、一応、読むのです。
そして、文章を読む限りでは、「そういった事もあるよね」と思いながらも、その本から立ち上がる雰囲気は、でも、やっぱり私にはあわないなあ、と思うのです。
装丁も美しく、日本語として間違っていないし、考えもうなずけるものもあり、汚い言葉も使われていません。
でも、本の雰囲気が、イマイチなので、これってどんな方(著者)が書かれたんだろうか、と公式サイトなり、別の本なりを見てみるのです。(懲りもせず)
そこで知る事のなかに、割合として多いのは、その方のこれまでの人生の、主に苦労された事。
それから、(それに反して)今の生活がいかに恵まれているか。
また、セミナーや講座の案内。
それが書かれていて、知る事になったのは問題としていないし、その方にとって重要だし、それがあるから、その方の考えに至っているのだと思うのですが、「どんな方だろうか」と調べにいった最初の段階で、これを知らされると、がっかりするのです。
もちろん、その方に救われた方もたくさん、いらっしゃるし、私の好みでしかないのですが、それを見て感じることがあります。
安易に「こうすればいい」というスピリチュアルな本に頼らない事をおすすめします。
そして、スピリチュアルな講座やイベントで、自分を肯定するまえに、やるべきことはあるはずです。
まず、現実問題に向き合いましょう。
お金がなければ、どうやって生活するか、を現実的に考えてください。
仕事がなければ、ハローワークや知人に頼んで、仕事をさがすのです。
それから、行政の窓口にいって、生活や医療の援助を申請するのが最初です。
身体の調子が悪いなら、スーパームーンのせいにしないで、内科を受診しましょう。
また、精神的に行きづまってしまったら、心を許せる友人に相談してください。
あるいは、心療内科、精神科を受診してください。
ひとりで悩んでいないで、誰かに「HELP」のサインを送ってください。
まちがっても、最初にスピリチュアルや精神世界、占いに頼ってはいけません。
スピリチュアルな世界との距離は、とても難しいと思います。
でも、「これは、天が与えた試練だ」と考えながら、DVに耐えることはありません。逃げてください。
もちろん、それが試練なのか、そうでないのかを見極めるのは、とても難しいのです。そして、その難しさこそがテーマだったりします。
でも、「天が与えた試練だ」と考えて何もしないのは、むしろ、その考えに逃げているのです。
その逆に見えるのですが、「私は、これでいいんだ」と肯定するのも、現実問題から逃げているのです。
これでいいわけない。
現実に向き合えないから、自分を肯定するふりをして逃げているのです。
スピリチュアルの前に、現実としてすることはあると思うのです。