松村潔さんがネットで書かれていた日記がキンドルで発売されました。
今回は「2」で1999年1月17日から6月27日までのものです。
順次、キンドル化されていくようですが、この「2」では、占星術で使うホロスコープの解説、チャート読みもいくつか載せてありました。
ハードアスペクトというのは、占星術の用語で天体同士がぶつかりあう配置です。
伝統的には「マレフィックス・アスペクト」と呼ばれています。マレフィックというのは「凶」という意味です。
なので、それが生まれ持ったチャート(ホロスコープ)に多いと、苦労すると読まれることがあります。
それについて、松村さんも「苦痛を感じることのできないのが不幸である」と言い切っています。
むしろ、「生き生きしている」と。
全面的に賛成。
ハードアスペクトの多いチャート(ホロスコープ)は動きがあって、それを持っている方も「大変だったのよ」といいながら、生き生きしている事が多いです。
まあ、大変な事がなければ、占いには来ないだろ、というつっこみはあると思うのですが、生きている以上、ナンのイベントもないか、といえばそうではないですし。
まして、何もない事が幸せかというと、そうではないと思うのです。
蛇足ながら、不幸になれ、不幸であれ、とは思いません。シモーヌ・ヴェイユもそう言っているとは思えません。
「苦痛を感じることができない」という状態は、極論になりますが第三者からみて、ひどい状況でもその当事者が当たり前となっているのが、不幸ではないか、という事だと思うのです。
また、この「2」のなかでは、当時話題となった方のチャートを読んでいたり、相性やマンデン占星術、あるいは数秘についても書かれています。
現在の松村さんの著作は、ちょっと難しいかもしれませんが、このあたりから読み始めるのもおすすめです。
「1」もすでに発売されています。
松村潔の日記「1」
順次、発売予定とのことです。