2020年4月から占星術家SUGARさんを中心にしたサビアンに関する研究会「谷間・オブ・サビアン」に参加しています。
研究員による発表交流会である「谷間の歌会」というZoomイベントに自分が発表したものを加筆して書きます。(現在は研究会は休会で開催されていません)
2021年6月 サビアン研究会自体は射手座前半を解説中です。
私は、この射手座の時期、町中をいろどるクリスマスのイルミネーションをとりあげました。
射手座は11月下旬から12月下旬までの時期。
12月の上旬は、クリスマスツリーの点灯式も行われる時です。
「クリスマスイブ雨アルミニウムの牛」田島健一
俳句には季節を示す言葉、季語があるのですが、この俳句の季語はクリスマスイブ。
で、なんだか訳のわからない俳句です。イメージが容赦なくやってくる。
クリスマスイブ。ライトアップされた町中にクリスマスツリーもある。
でも、雨。雪にならない寒い雨。
その雨に道路がぬれているので、イルミネーションもキラキラと反射している。
そこからアルミニウム。
アルミニウムも銀色の光を放つ。でも、ちょっと薄っぺらい感じのする冷たい金属。
このアルミニウムでできている何かがこのあとくるのかと思ったら、いきなり牛。
もー🐮(絵文字がわかりずらい!)
キラキラしていて、薄っぺらくて、冷たいイメージが続いたのに、最後は有機的な、もしかしたら、匂いさえあるような暖かくて大きな生き物。
あっさりと連想ゲームが裏切られる。
でも、どこかの町にアルミニウムでできた牛が、雨にぬれてクリスマスイルミネーションに光っているイメージが浮かんでくる。
作者の田島健一さん 太陽が射手座6度「クリケット競技」
フェアプレイ精神でスポーツを楽しんでいて、仲間とチームで勝負していく度数です。
海王星も近くにあってイメージで遊んでいます。
これは令和の「よこはま・たそがれ」だと思うのです。
昭和の方々にはおなじみの「よこはま・たそがれ」
よこはま たそがれ
ホテルの小部屋
くちづけ 残り香 煙草の煙り
作詞の山口洋子さんは銀座「姫」のママをやってらっしゃいました。
他には、中条きよしの「うそ」や、石原裕次郎の「ブランデーグラス」を手がけている。
いずれも大ヒットになっているのですけれど、山口洋子さんのホロスコープをみると、風の要素がゼロ。
火の要素が強く、この配置は自分でおもしろいことをやってて、それで満足してしまう配置です。
一方、風に要素というのは、広げるという意味があります。
火の要素がしっかりあって、風の要素がないということは、自分で楽しいことをやってて、別に広げるつもりはない、流行してもしなくても自分らしくあればいい、という配置を持っていらっしゃるのです。
でも、拡散させる要素がないのに、流行歌の作詞家になっている。
山口洋子さんのホロスコープでは、射手座2度「海の白波」に火星があります。
海という大きな潮流ですが、見えているのは白い波だけ。
白い波は言葉であって現実の言葉の下にあるイメージの海。
それをおこしていくのは彼女の火星。
ここに「よこはま・たそがれ」のリリースの時1971年3月1日のトランシットを重ねます。
この火星が起したイメージの上に海王星、木星が通過しています。
「広げる」天体の海王星、木星によって、ヒット、流行歌になっていったのではないでしょうか。
そして、海王星は一時、逆行もあるけれど1970年から1984年まで射手座にありました。
「よこはま・たそがれ」を始め「うそ」などのヒットがほぼ、この時期にあります。
「昭和は遠くになりにけり」は「降る雪や 明治は遠くなりにけり(中村草田男)」だそうですけど、昭和はちょっと遠いとしたら。
これは平成の「丸の内サディスティック」
幕ノ内サディスティックhttps://youtu.be/i9I55MZLYYY
報酬は入社後並行線で
東京は愛せど何も無い
リッケン620頂戴
19万も持っていない 御茶の水
東京事変、椎名林檎さんの太陽は、射手座3度「チェスをする二人の男」
数手、どころではなく、数十手、数百手まで読んで競っていく、頭脳戦のチェスをしている人物たち。
手練れのゲームは白熱する。
そして、再度、田島健一さん。
射手座らしさが爆発しているこのリンク先の文章を読んで欲しい。
スピカ 俳句のウェブマガジン 田島健一 雨が声あなどると七月が来る(2017年6月30日)
http://spica819.main.jp/category/tsukuru/tsukuru-tajimakenichi
ウェブ記事なので削除されてしまうと惜しいので、ちょっとだけご紹介。
チャートは、MyAstroChart さんで作りました。