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12世紀から27世紀の グレートコンジャンクション

このブログを読んでいただいている方や、何かをググってここにやってきた方、あるいは私のツイッターをフォローしていただいている方のなかには、占星術をご存じの方が多いと思います。
なので、なんとなく聞いていらっしゃるかもしれませんが、2020年は天体が珍しい配置をとります。

それは、木星と土星が見た目に重なるグレートコンジャンクションといわれる配置です。
さらにこの木星、土星に今回は、冥王星もほぼ近くに位置することになるので、トリプルコンジャンクションとも呼ばれます。
このグレートコンジャンクションについては、こちらの記事で。

グレートコンジャンクションは、20年に1度起きます。
社会的なリセットで、社会の仕組みをちょっと見直しましょう、社会や政治はたいへんそう。でも、私は関係ないわ、くらいかもしれません。
でも、今回はちょっと違う。なんかプレッシャーがある。それは、冥王星がからんでいるからかもしれません。
ただ、ひとつひとつを分解していきます。

1.1月13日 冥王星と土星が山羊座でコンジャンクション
2.3月22日 土星が山羊座から水瓶座へサインの移動(7月2日土星が水瓶座から山羊座で逆行してもどる)
3.4~11月に合計3回 冥王星と木星が山羊座でコンジャンクション
4.12月17日 土星が山羊座から水瓶座へサインの移動
5.12月19日 木星が山羊座から水瓶座へサインの移動
6.12月22日 土星と木星が水瓶座でコンジャンクション

というイベントがおこります。
これが1年でおきるのか、と思うとせわしない。

でも、要はコレなわけです。

そして、占星術の長所として過去に同じようなイベントがあったときは、過去の歴史をみればわかる。
過去、同じような天体配置のとき、どうだったかみていけば、来年のグレートコンジャンクション、トリプルコンジャンクションの大きさも見えてくる、と考えました。

で、1100年から2700年までを調べました。
A.グレートコンジャンクションがあること。
B.その前後に冥王星と木星のコンジャンクションと、冥王星と土星のコンジャンクションがあること→これは2020年のイベントに似ているグレートコンジャンクションをさがすための条件です。
C.AとBのイベントはあしかけ3年の間であること→あしかけ3年で最も少ない月数だと14ヶ月になるので、ここは条件をひろめにしました。

そして、できたのはこの表(また表です、申し訳ない)
月数とは何ヶ月か、度数、月数ともまるめてあって、正確さはあまりだしていません。
この月数や度数が少ないほど、短期間に天体がコンジャンクションするということです。

2020年はあしかけ12ヶ月。度数で8度くらいのなかで冥王星、土星、木星が集中するという事です。
ちなみに、前回のグレートコンジャンクションは、2000年。グレートコンジャンクションは、割ときちんと20年ごとに起きます。次は、2040年。 前回の記事にも 書きました。

一方、前回のトリプルコンジャンクションについては、冥王星の公転周期から250年に1度だとか、いろいろ書かれておられますが、冥王星の軌道は楕円なのもあって、けっこうバラバラ。1681年のイベントをトリプルコンジャンクションとされている方もおられますが、この時はコンジャンクションのイベントが、あしかけ4年だったので、この表には入っていません。
度数として考えると、イベント同士の度数が離れているという事は、影響はあるかもしれないけど、3つの天体が集っている状態と言えないと思うのです。
また、あしかけ4年だと、季節は何度かめぐるし、実感として別モノの感じがすると思うのです。
あくまでも当社比(笑 ですが。
なので、前回のトリプルコンジャンクションがいつだったかは、バラバラだと思います。

でも、ここではそこを決着させたいわけじゃなくで、あくまでも、2020年のグレートコンジャンクション、トリプルコンジャンクションがどのくらいのインパクトがあって、似ている時期はいつだったかを見つけたいだけです。

そして、2020年と似たように短期間に天体が集中しているのが1146年のあたりです。

1146年あたり何があったのかも調べました。
世界的には十字軍。
日本では、1146年には平清盛が安芸守(あきのもり 広島の県知事イメージ)に任官されています。ここから「おごる平家は久しからず」(平家物語)の始まりです。
崇徳院となる崇徳帝の譲位が1141年。そこから、保元の乱が1156年。
その結果、崇徳院が流罪となり四国で崩御されるのが、1164年。亡くなったあと、崇徳院は怨霊となります。
この時期は、平安時代の末期。貴族から武家へパワーバランスが動いていった時だと思うのです。

そして、2020年のグレートコンジャンクション、あるいはトリプルコンジャンクションがいかに、短期集中なのかがわかります。

また、山羊座でグレートコンジャンクションが起こっているのは、1284年からの2年。
世界では、ハーメルンの笛吹き男。ドイツ・ハーメルンで約130人の子供が集団失踪しています。
日本では、1281年の弘安の役(元寇2回目/蒙古襲来)。
山羊座の示す国境や集団を脅かし、あるいは越えてくることが象徴されています。

そして、今回のグレートコンジャンクションが水瓶座の0度、入ってすぐの時に起きるというのも特徴。
土の活動宮(山羊座)から風の不動宮(水瓶座)へ。
活動宮の山羊座は、すでに土星が山羊座に入ったあたりから助走をつけているけれど、不動宮の牡牛座にはすでに天王星があって着々と変化をすすめています。

グレートミューテーションも起こります。グレートコンジャンクションやトリプルコンジャンクションは、グレートミューテーションは別モノだと思いますが、いずれにしても土の山羊座が象徴するローカルな物質から、風の水瓶座が象徴するユニバーサルな情報へ変化します。
グレートミューテーションについては、こちらの記事で。

なのでやはり、2020年は大きな歴史のターニングポイントだと思います。そして短期決戦。

でも、大きな全体をみて、そしてイベントのひとつひとつをみること。
さらに、ここにからむ月、特に日食、月食の影響が個人のイベントに影響することも大きいし、他の天体の動きも無視しないことで、さらに細かく個人におとしていくことまでしておかないとな、と思います。
しかし、もちろん、大きな全体の流れを見失わないこと。

なんとなくわからないまま、イメージだけで、不安に思っていても解決しません。
そういう細かい、メンドくさい作業をしていくのが必要だし、占星術のおもしろいところだと思うのです。

決まり文句なので最後に書きます。

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*この記事を書いた人について
 辰巳(たつみ)
 聖地を巡礼する占い師。西洋占星術とタロットを使います。
 メール鑑定と対面セッション、オンライン、電話での鑑定をしております。
 薬剤師。アロマ検定1級。
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