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冥王星が水瓶座へ 2023年

2023年3月24日冥王星が水瓶座に入ります。
その後、逆行で6月11日に逆行で山羊座にもどります。
逆行が終わって、水瓶座に入るのが2024年1月21日。
その後、再度、逆行があって、2024年9月2日に山羊座に戻り、水瓶座に最終的に入るのが、2024年11月20日です。
先の話ですが、冥王星が魚座に移動するのは2043~2044年。

なので、最後に冥王星が水瓶座から魚座に移動するまでとして、
2023年3月24日~2043年3月9日

期間として、今回の最初の3ヶ月~最終的に水瓶座に移動するだいたい20年。
全体として、2023年から2044年までが水瓶座冥王星時代です。
そのうち、山羊座に冥王星が逆行して戻るのは、
2023年6月11日~2024年1月21日
2024年9月2日~2024年11月20日

最初のイングレス2023年3月24日

次のイングレス2024年1月21日

最後のイングレス2024年11月20日

(それぞれのホロスコープについては、その時期に記事にするかもしれません)

<目次>

1.死と再生

2.前回の水瓶座冥王星時代

3.水瓶座冥王星の「時代」

4.対向のサイン

5.風の時代としての水瓶座冥王星

6.水瓶座0度

7.牡牛座には天王星

8.2023年の水瓶座冥王星


1.死と再生

冥王星は破壊と再生の天体と言われます。
太陽系のもっとも外側にある天体で、そこから先はラチガイの場所。

私たちの宇宙とその外側、その間にあるのが冥王星。

ゼロか100かの天体なので、スイッチが入るときは、徹底的に入りますが、入らないとき全く入りません。

すると「死」も基準にもなります。
「死」というと怖いですけど、日常、わりと使っている言葉にも登場しています。
「死ぬほど好き」とか
「死ぬくらいイヤ」とか。

なので、ギリギリ、土壇場の時に力を発揮するのも冥王星です。


2.前回の水瓶座冥王星時代

前回、水瓶座に冥王星があったのは、約240年前です。
最初の水瓶座へのイングレスが1777年4月で、逆行などがありつつ、最終的に魚座に移動を完了したのが、1798年12月。
だいたい、1777年から1798年までが前回の水瓶座冥王星時代と言えると思います。

この時代として、フランス革命と、アメリカの独立戦争がよく引き合いにだされます。
フランス革命の「自由・平等・博愛」はいかにも水瓶座的です。
アメリカ独立戦争(1775年4月~1783年9月)
フランス革命(1789年7月~1793年10月)

日本では浅間山の噴火と冷害がもたらした天明の飢饉と田沼意次の失脚がありました。
天明の飢饉(1782年1783年)
浅間山の噴火(1783年)
田沼意次失脚(1786年)

田沼意次は当時の最高権力者で賄賂が横行したとされていますが、失脚したのは、政治への不満である打ち壊しを利用した松平定信とされています。

私は天明の飢饉に続く、打ち壊しに注目しています。
「打ち壊し」と聞くと、暴動のように感じますが、むしろ、市中での抗議行動であり、かなり整然としていたようです。
江戸で火事は大きな災害になるので、まず、火の元を確認し放火は厳禁だったとか。
店の家屋を破壊しても、人命に被害を及ぼさない、とか。
そして、この打ち壊しはSNSやネットのない当時、あっという間に大阪、江戸、地方都市などあっという間に広がったことも水瓶座っぽいところです。
そして、人としての最低限の生活を保障してくれ、という抗議行動は、フランス革命と通じるものがあると思います。

また、この時期に注目したのが、メートル法の制定(1791年)です。
世界を統一するメモリが登場したのも水瓶座らしいです。
これで世界が同じように測れることになったのです。


3.水瓶座冥王星の「時代」

冥王星は社会より大きい「時代」を象徴する天体です。

山羊座では組織の時代を象徴するサインですが、その枠がなくなっていくのが水瓶座の冥王星の時代です。
それに対して、従来の価値観やローカルルールにとらわれないこと、多様性のある世界とネットでつながる社会とか、持っている物はモノじゃなくて情報をもっていることも水瓶座の冥王星のテーマです。

また、もちろんネットでの情報共有はさらに進むと思いますし、AI技術は早々に実装されて生活のなかに入ってくるでしょう。
むしろ、情報に管理され、あるいはネットがないと生活できない、という極端さもありそうです。

持っている物は、山羊座冥王星の時のような実際のモノじゃなくて情報が価値を持ちます。
国境を越えた市民同士の連帯が、平和に向かうとよいのですが、一方で逆のベクトルに進む怖さもあります。
国境、というより、いまいる組織を超えた動きや、従来の規則の息苦しさを壊していく動きもあるでしょう。

自由、平等、友愛(フランス革命そのもの)も水瓶座らしいです。
そして、社会的に平等にうけられるサービスつまり、社会的なインフラ、最低限のサービスである教育、医療、上下水道などが必須であることも、水瓶座マターです。
知識を重ねたその分野の専門家の意見は大事であるし、誰でもどこにいても教育を受けることができるようにしようよ、という世界観だと思うのです。

また、いろんな特徴のある人がいろんな事をしているのは、避難や排除される事ではないし、医療へのアクセスの制限やあってはいけない。
地域によって上下水道のサービスに差があるのは修正していきたいし、法律のもとで男女差があったり、社会的にエラいひとかどうかによって法律の運用に違いがあってはいけないよね、というのが水瓶座だと思うのです。
(水瓶座土星2の記事から https://divinus-jp.com/archives/51666 )

2020年以来、そこをコツコツと指摘してきた土星がありました。それが、冥王星に引き継がれて、ここ徹底的にやっておきましょう、という事になるのです。


4.対向のサイン

2008年冥王星が山羊座に入ったときは、リーマンショックが起こりました。
山羊座は組織をつくり、社会に役に立つ、という価値感をもっていました。
その組織から圧力や、組織が壊れていくのが山羊座の冥王星でした。
山羊座の冥王星のパワーは、組織の「中の人」にかかってきます。
つまり、山羊座の対向にある蟹座のマターが問題点となりました。

この冥王星の山羊座入りの時に起こったリーマンショックで促進されたのが、非正規雇用だと言われています。
もともとプラザ合意から始まった円高による人件費の高騰を回避するために、導入された非正規雇用ですが、このリーマンショックでは会社という組織を守るという目的のためにさらに加速され、現在も増え続けています。

これは雇用者を守る目的の労働組合と対抗する会社は、蟹座と山羊座の関係であり、
会社側から圧迫されつづけてきた「中の人」であり家庭です。
しかし、組織としての労働組合は、この20年は会社との「共犯」でもあったと思います。

直近の例だと、コロナ禍で外出自粛があった時期に、家庭内の暴力増えてしまった、とか。
あるいは、組織の同調圧力がかかってくると、会社のなかで「みんなが残業しているのだから、サービス残業でも仕方ない」とか「リモートじゃなくて出社しなければ」という組織の中の人にプレッシャーがかかってきました。

信田さよ子さんの書籍「家族と国家は共謀する」(2021年3月出版)

ここにも対向のサインが注目されていきます。

つまり、多様性のある世界観のなかで、自分でありつづける意味があるのか、というプレッシャーがあるでしょう。
あるいは、横のつながりのなか、自分であり続ける熱量も必要とされると思いますし、未来のため社会のためというなかで、自分だけしかできない役割はなんだろうかと問いかけることもあるでしょう。
なので、自分でありつづけること、自分軸を持つことはこの不動宮の冥王星で大事になってくると思います。
不動宮なので、1度やったからいいってもんじゃないので、毎日、続けることも必要です。
さらに2023年には牡牛座に天王星があります。
なので常に自分の才能を磨き、さらに水瓶座冥王星にしたがって、コツコツ、努力をして社会的な役割をちょっとだけでもやっていく実感を得ることも大事。

水瓶座に土星があった期間にこの「こつこつ」をすでに、やっている方も多いと思います。
水瓶座土星の期間に積み重ねたことは、この水瓶座の冥王星に「引き継がれていく」のです。
「水瓶座の冥王星って(自分にとって)良いことですか、大丈夫かな」という問いかけがあります。
気持ちはわかるけど、突然、そこに飛んでも意味がないと思います。
2020年以来、ここに土星があるのだけど、それをコツコツ、積み上げていましたか?という事が大事です。
その土星の積み上げがあったか、どうかです。
(ちなみに、冥王星と土星がコンジャンクションになるのは、冥王星が魚座に移動したあとの2053年です)


5.風の時代としての水瓶座冥王星

特に「風の時代」の本格的な始まりである、冥王星の水瓶座入りで、環境や他者と自分の比較をしてしまう事が多くなります。
他者との比較という「風」のエレメントが強いときは、それは自分にないものを発見しやすいという時期です。
すると、比較によって「自分はダメ」と判断することも多くなってしまうことや、自分軸を見失いやすいこともありそうです。
でも、むしろ小さな自分の世界にも「風」が入ってきて、広がっていく時なので、「こうでしかない」という思い込みを捨てやすいのです。
そして、むしろ比較によって違う部分をみんなで担っていくのが水瓶座らしいと思うのです。

また、同じ風のサインとして比較すると、言いたいことを言ったり興味のままに情報をとったりするのが双子座であり、相手と議論しておとしどころをみつけていくのが天秤座だとしたら、ルールにのっとって議論し、時に集団の代表として交渉するのが水瓶座ではないでしょうか。
冥王星が入ることで、従来の集団や、ルールも見直しする必要があるけれど、一歩先をいくオピニオンリーダーが現れる事も期待したいと思うのです。

また、個人としても感情的ではなく感情をしっかりつたえること、理論的に伝えることがポイントでしょう。
いろんな価値感があることを情報として知っていくことが風の時代。
そして、いろんな価値感がある事がわかった、そして自分はその考えはわからない事もわかったという事を前提とするなら、そこは「好き」「嫌い」じゃなく話し合っていこうよ、というのも風の時代だと思います。


6.水瓶座0度

この時期の冥王星は逆行までの間、水瓶座の0度(かぞえで1度)に長期間留まります。
また、2020年のグレートコンジャンクションもこの度数で起こりました。
(グレートコンジャンクションについてはこちらの記事で → https://divinus-jp.com/archives/28581

水瓶座0度を冥王星が通過するのは5回。
2023年3月24日
2023年6月11日 (逆行で山羊座へ)
2024年1月21日
2024年9月2日 (逆行で山羊座へ)
2024年11月20日

ホロスコープの度数、ひとつひとつには詩のような言葉がついていて、その詩のようなものをサビアンといいます。
この水瓶座の0度(1度)は、「古いレンガ造りの伝道所」というサビアンがついていまうす。
教会の教え、あるいは自分の信じる理念を積極的に広げていく度数です。
「古い」という言葉からは、建物として象徴されてる山羊座のカタチはすでにうち捨てられています
入れ物としたの建物が壊れていても、思想は広げていくのです。

2023年の1月22日の新月もこの近くであり、そのときになんとなく気がついたテーマかもしれません。
さらに、2月11日に水星と冥王星が重なったあたりや、さらに1月18日に太陽が冥王星と重なったあたりから、今後のテーマが示されていたかもしれません。


7.牡牛座には天王星

今回の冥王星の水瓶座入りの時は牡牛座に天王星があります。
天王星は、途中、双子座に1度、抜けますが、2026年4月まで牡牛座に滞在します。
つまり、冥王星のある水瓶座とは、サイン的にスクエアとなります。

水瓶座は、肉体にあまりこだわりがない、精神性、論理性の星座であって、牡牛座の自分のもの自分の感覚とは、ちょっと相容れません。
ただ、牡牛座にある天王星は、水瓶座の支配天体です。「無理!」ではなく、なんとなくおりあいをつけて、話の決着をつけていけると思います。
水瓶座としては肉体を全否定してるのではなく、精神と肉体は別だよね、というところだし、自分のものという所有の考えもちょっと変えていこうかな、という所ではないでしょうか。


8.2023年の冥王星

冥王星は社会というより、時代の移り変わりです。
いまある社会や組織が個人をとことん使い切る、支配しきるという構図からストレスも大きいのが2023年から2024年。
それに対し水瓶座に移動すると個人の権利や状況の共有、連帯などの動きありそうですが、2023年にこれがすぐ起こるというより、山羊座と冥王星のサインを行ったりきたりすることで、その違いを実感しつつ、この1~2年で時代が変わっていくように読めます。

しかし、一方で、冥王星のサイン移動というのは、意味が大きいものなので、3月下旬から4月上旬はちょっと注意しておきたい時期です。

冥王星の動きで気になる時期としては牡牛座に移動した木星とスクエアとなる時期があります。
木星の牡牛座への移動が5月17日。冥王星とスクエアになるのが5月18日です。
その後、火星の獅子座への移動もあり、この5月から6月上旬までも社会的に不安定な時期だと読めます。

さらに、今回2023年は同じ3月に土星が魚座に移動します。
冥王星が時代だとしたら、土星は社会の天体です。
なので、実感としては土星のサイン移動の方が実感があるかもしれません。
こちらもサイン移動の意味も小さくないので、3月から4月、さらに長期的にみると、2023年が大きな変化の節目であることは、変わりがありません。


土星と冥王星の事でいうと、最初に冥王星が水瓶座に入ったときに、土星は魚座にあります。
2023年3月24日

また、冥王星が山羊座にもどる2023年6月11日にも魚座に土星があります。

山羊座が示す政治というシステムが壊れたり、社会に余裕がなくなっていく状況で、本音を「ぶっちゃけ」たり、やってみたり事をする事がウケることがあります。

特に木星が牡羊座にある時(2022年5月11日~10月28日、2022年12月20日~2023年5月17日)は、前後をみないでやることが注目されると思います。

しかし、水瓶座の多様性の世界では、受け入れる事はできないと思います。
ただ、気にしなくてはいけないのは、この本音をぶっちゃけるとか、たたく、という事が、社会の被害者、世代のいろんなガチャ負け組を代表する、助けるという魚座の土星スタイルをとってくることです。

冥王星が山羊座と水瓶座が行ったりきたりする時に、その差を大きく感じると思いますし、その時に魚座に土星があることは重要だと思います。

魚座の土星についてはこちらの記事にあります → https://divinus-jp.com/archives/65738

この2023年の土星が魚座に入る時、木星は牡羊座にあります。
時代の価値感は個人やローカルな組織を離れて客観性を保ちつつ、新しいことをやってみる、という年になっていくと思うのです。

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