中秋の名月は、なんとなく満月のような気がしますが、必ずしも満月とは限りません。
中秋の名月とは、旧暦の8月15日の月です。
また、満月とは、地球からみて、月と太陽が反対側になった時の月です。
旧暦(太陰太陽暦)では、新月の日を1日とする暦なので、その15日後はたいがい満月なのですが、新月が満ちるまで、きっちり15日ではないのと、軌道のずれから、15日後に満月になるとは限らないのです。
(国立天文台「中秋の名月」から →https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2024/09-topics02.html)
今年2024年は、9月3日が太陰太陽暦の朔日、1日だったので、朔日から数えて15日の9月17日の月が中秋の名月です。
また、天文学的に、月と太陽が向かい合う満月は、翌日の9月18日午前11時34分。
昼間なので満月の瞬間は見ることができません。
また、この満月は(同様に日本では見ることができませんが)部分月食をともないます。
この満月に向かう時期に、土星が近づいていく様子をみることができます。
国立天文台「土星が見頃」 →https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2024/09-topics01.html
酷暑をすぎた夜に、満月に向かう月と土星を探してはいかがでしょうか。