新月のホロスコープは、その月のテーマを扱います。
この新月は金環日食で、太平洋から南米で起こります。
nasaのサイトから → https://eclipse.gsfc.nasa.gov/SEdecade/SEdecade2021.html
なので、日本では見ることができません。
といっても影響がないわけではありません。こちらの記事で → https://divinus-jp.com/archives/29502
日食は、特別な新月です。
なので、ひと月ではなく、次の日食は2025年3月。それまでの約半年、影響があります。
また、食の影響は前倒しの事も多く、1週間くらいまえから影響がある方もおられます。こちらの記事で → https://divinus-jp.com/archives/29502
この日食と同じところで起きた一番近い過去の日食は2006年9月22日の日食です。
なのでこの時期、2006年に起こったことの振り返り、もあると思います。
サロス周期では144
前回、このサロス周期で起こった日食は、2006年9月22日の日食です。
サロス周期とは同じようなところで起こる一続きの食のグループ。
だいたい、18年ちょっとで同じ場所で同じような食が観測されます。
それが1200年から1500年くらいで地球を一周していくという、気の長い周期です。
サロス周期が同じということは、この2006年の時と同じような出来事や、その振り返りのような出来事があるので、この2006年の出来事をみておきます。
国内では
ライブドア事件(ライブドア元社長堀江貴文氏と元村上ファンド代表村上世彰氏が逮捕された事件)
第一次安倍政権のスタート(倍氏は文化や伝統を大切にし、世界から尊敬される「美しい国創り」を政策に掲げた)
日銀が量的緩和解除、ゼロ金利解除
3知事が汚職・談合で逮捕
海外では
北朝鮮が核実験、ミサイルも発射
米中間選挙で民主党大勝
イラクでテロ激化、内戦の危機に
今のニュースのテイストにとてもよく似ています。
2024年10月3日 天秤座の日食新月のホロスコープ(再掲)
太陽と月は、1ハウス終わりの天秤座。金環日食でリリスも近く、水星が新月を渡っていく配置です。水星はアセンダントの支配天体。
ディセントに土星がのっていて、水のグランドトラインができています。
ボランティアや、犠牲的な行動をすることについて深く感情を共有し、集団でその対象をケアしてく空気感があります。
それに対して、具体的に相手にとって役割を果たすことができる、という自分を示していきます。
具体的な行動、という事については、自分の才能を持ち出す、あるいはお金を差し出す、という事もあると思います。
あるいは、見えないルール、特にネットで傷ついた、中傷された、炎上した、という事についての決め事、ルールを示されることも読めます。
日食なので、その「差し出す」ことで、自分を失う、自分のお金がなくなる、という恐れを抱くこともあると思いますが、それを経て自分のあり方を見直すことになるのです。
また、社会のなかでその能力を示すことができることは、この時期、スポットライトが当たることもあるでしょう。
サビアンシンボルは、天秤座11度「眼鏡越しに、自分の生徒をじっと見る教授」
アイキャッチにしました。
講義の内容が理解してくれているのかと、相手の反応をじっと見ている先生。
相手にわかるようにしてきたつもりという自分中心の視点から、どうだろう?と相手に視点を移していく時です。
特にこの新月に水星がかかっていくので、コミュニケーション、作業のやり方、仕事の方向性など太陽活動に関わることが、一瞬、自信を失うこともあるかもしれません。
でも、それが相手からの一方的な犠牲を求めるものだとしたら、ここではきちんと交渉し、話し合っていく必要もあります。
魚座の土星はもともと、犠牲的なところを求められつらい経験となることもあるかもしれませんが、この土星を自分のものとすると見えない部分にきちんと線を引く、という事を目指します。
このあたりの魚座の土星についてはこちらの記事で → https://divinus-jp.com/archives/65738
また、この時、土星は逆行中。土星の逆行についてはこちらの記事で → https://divinus-jp.com/archives/79438
バランスをとる、対等に対話をする、という天秤座の日食なのですが、相手から要求されることが犠牲的なことを強要される、心情にうったえてくることで断れなくなるとしたら、そこはすでに何かが崩れていると思うのです。
犠牲的なこと、ボランティアなどが良い、悪い、という事ではありませんし、
ネットでの匿名の中傷の被害にあわれている方にルールを適用するな、という事でもありません。
ただ、一方的に犠牲的なことを求められていて、個人がそれに応えることが全体のバランスをとることになる、というのは、いまは「あり」かもしれませんが、
水瓶座冥王星時代を考えたときに、ちょっと違うんじゃないかな、と思うのです。
具体的には、その方のネイタルチャート(生まれたときの天体配置)によるのですが、その人の太陽、月(ネイタルと進行)とどう重なっているか、あるいは、軸(アセンダントとディセンダントと、MCとIC)にかかっていると、対人関係、社会と家というところの変更なので影響は大きいと思います。
また、簡単には食のおこるサインが、個人のどのハウスで起こるかをみるというのもあります。
日食は、普段とちがうゲイト(門)が開くようなもので、違う外部からパワーが取り込まれる、というか取り込むことができます。
なので、シンプルに考えると、その日食が起こるハウスで生まれ変わるような事や、あるいはパワーがチャージされる事になります。
その次に見るところは、各度数。その度数に天体があれば、そこでの影響の可能性もあります。これはその天体と、組み合わせ(アスペクト)によります。
もちろん、個人が食の影響をうけない人もいます。
そもそも、ホロスコープなどを気にしていない方は、パワーも取り込みもしないのです。
さらに、この食がその方のホロスコープのどこで起こるかも関係するので、個人における影響はさまざまです
天秤座という活動宮の日食です。
契約、交渉、対人関係といったところでの、活発な変化が示されていますが、
一方で、どれくらい相手から信用があるのか、いままでの積み重ねてきた信頼があるのか、も裏のテーマです。
この日食のあと、木星が逆行を始めます。
一方的に情報を拡散させることが双子座だとしたら、相手とのやりとりで情報の交換をしていくのが天秤座です。
すでにこの日食のときは、木星はほぼ止まっているのですが、拡散力が弱くなり、あるいは受け止める事も少なくなります。
相手との距離感をもう一度、みなおすときです。
【図解・社会】平成を振り返る、2006年10大ニュース
https://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_soc_general-10bignews2006
チャートは、MyAstroChart さんで作りました。