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随心院 本堂

2024年の大河ドラマ「光る君へ」だったり、その主人公の著作「源氏物語」にも度々、登場する石山寺にお参りしたので、平安時代、美女といわれた小野小町ゆかりの随心院にもお参りすることにしました。

お寺自体は仁海僧正が開かれたお寺です。
受付から表玄関にむかうところに駕籠(かご)があります。

このブログにはあまり「観光」の要素がなくて、京都の寺社の記事がありません。
以前は、よく京都のお寺にうかがったり、お庭をみたりしていたことがありました。

今回は珍しく京都らしいお庭を拝見します。

ご本尊にご挨拶。撮影はできません。
尊いです。
最近は尊い、というと「推しが尊い」となるのですが、仏像、ご本尊はその昔のみんなの「推し」だったはずです。
なので、尊いというのは今も昔も、推しが、という事で合ってるのかと思いました。

ご本尊の如意輪観世音菩薩坐像はサイトにはあがっていますので、そちらでご覧ください。

こうした小さな造りの美しさは京都ならでは、です。

梁(はり)と白い壁。

手前の獅子とボタンの絵も素晴らしいのですが、目を引くのはその向こう側。

こちらはSNSで話題となった現代アートのふすま絵。
「極彩色梅匂小町絵図」だるま商店 作。

だるま商店とは絵師の安西 智さんと、ディレクター島直也さんのユニット。

お寺ですから、供養塔もあり霊園もあり、歓喜天浴油祈祷もされているので、そういった厳かな空気もあります。
以前、京都に年に何回も来ていた頃は、知らずに踏んではいけないところに踏み入ってしまったようで、ひどく体調を悪くしてしまったこともありましたが、
いまは、400才の大人なので(笑 ここは、入ってはいけないところ、ということはわかります。

卒塔婆小町の座像もありました。
美しいと評判となった小町が年をとっている様です。
深草少将(ふかくさのしょうしょう)の百夜通い(ももよがよい)の伝説(あるいは創作)です。

小町を慕って100夜通ってきたら、あなたの意のままになろうという小町の言葉の通りに通うのですが、99夜目でなくなってしまいます。
その美女といわれた小町が老いて、自分の身の上を嘆いて、また能では深草少将の霊が取り憑いて、狂乱の姿となっているというのが卒塔婆小町の話です。

京都らしいお庭や、現代アートとのコラボレーションとに、美女の評判となった小野小町ゆかりのお寺、という華やかな印象がありますが、それだけではないよね、と思いました。

随心院 https://www.zuishinin.or.jp/

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