平安京の鬼門を守るとしてここに置かれたお寺が縁起とされています。
神さまは、というか、お寺なのでご本尊は、赤山大明神(泰山府君たいざんふくん)であり、このご本尊は、陰陽道の祖神(おやがみ)さまとされています。
開かれたのは天台宗の慈覚大師・円仁さま。
道をお守るするのはお地蔵さん。地域の方がお世話をされている。
扁額は後水尾天皇の行幸のときの写しとされています。
仏教、道教、陰陽道、神道のミクスチャーになっています。
「神猿(まさる)」と呼ばれていますが、夜な夜ないたずらをして歩くので閉じ込められているそうです。
猿は、平安京の鬼門にある比叡山延暦寺の守護をされる日吉大社のご神使。
これも他のお寺、神社にはあまりみないところです。
いきなり地蔵。
まず、ここに手をあわせてから、本堂にお参りください、という事です。
帰ってから調べてみました。
それは赤山禅院のご本尊赤山大明神の本地仏(ほんじぶつ)が地蔵菩薩とされているからだそうです。
神道の神さまが仏がお姿を変えたものとする考えです。
明治になって神仏が分離されるまえは、当たり前にあったのですけれど、いまは別々になっているところが多いです。
でも、手を合わせる、祈るという事はどんな神さまでも仏さまでも変わらないと思うのです。
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