拝殿、本殿のお参りをしたので境内社を巡拝します。
東末社。4つのお宮があるようです。
池島殿、武内社、乙子宮(おとごぐう)、住吉殿、稲荷社
武内社は武内宿禰、100年以上生きて天皇陛下に仕えた方
住吉殿は、住吉神社で水運の神さま、稲荷社はお稲荷さんだし、
乙子宮は子どもの成長を見守る神さまだそうです。
ところで池島殿、どちらの殿?とは思いました。
池島殿は、手足の神さまだそうです。
ご祭神は、賀具土命(かぐつちのみこと)、奥津彦命(おくつひこのみこと)、奥津姫命(おくつひめのみこと)の三柱。
池島殿という名前は、その昔境内に池があり、そこに島があったからという説明でした。
授与所でわらじを授与いただき自宅へ持ち帰り、ご祈願がかなったらこちらに奉納するということで、たくさんのわらじがかかっています。
ご祭神は火に関係する神さまなんじゃないかな、と思うのだけど、それがどう転じて手足の神さまとなったんだろうか。
火の神さまがもともと池にあった島に鎮座されていた、というのもおもしろい。
西末社。龍王社、若宮殿、仲哀殿、嚴島殿、民潤社の5柱がおられます。
海に近いお宮なので、地面が砂っぽい。
仲哀殿は、八幡様の親神さま、若宮はお子神さま、嚴島殿と龍王社は水に関係する神さま。
こちらでは、民潤社が他にはおられないお社で気になりました。
ご祭神は埴安神(はにやすのかみ)とのこと、御利益は火除け。
民潤社にしても、池島殿にしても、火之夜芸速男神を生んだことで、伊耶那美神は陰部を焼かれて病み伏したことに由来する神さま。
神生み神話です。
他にここまで古い神話に登場される神さまを表にされてお祀りされている神社が珍しいと思って参拝いたします。
国に一大事があるとき、地上に姿を現すと言い伝えられ、古くから天変地異を占う霊石とされたそうです。
今は、この石に触れると「運が湧く」といわれ、いただいた案内にパワースポットとして紹介されていました。
昔はここに灯がはいり、港に帰る船を導いていたのでしょう。
授与品で、お潮井を授与いただきました。
入れ物がかわいいのです。
お潮井てぼ、とありました。
(こちらの写真は公式サイトから)
サイトの授与品のページ → https://catalog.hakozakigu.or.jp/engimono/4.html
写真でわかりにくいのですが、小さな貝殻も入っている白い砂です。
年に2回、箱崎浜じへ続く扉があいて、お潮井浜の真砂を頂いて自宅へ持ち帰ることができるお祭があるそうです。
春のお祭 → https://www.hakozakigu.or.jp/omatsuri/shunkishanichisai/
秋のお祭 → https://www.hakozakigu.or.jp/omatsuri/shukishanichisai/
普段は、締め切っているのでその浜には降りることができませんが、どこにあるんだろうと思って、地図をググってみました。
左右は、湾港として整備されていますが、この浜だけすぽっと抜けていて昔のままです。
赤い鳥居が見えます。(Googleマップ 2024年11月の撮影)
ひのかぐつちのかみ(國學院大学) https://kojiki.kokugakuin.ac.jp/shinmei/hinokagutsuchinokami/
おくつひこのかみ(國學院大學) https://kojiki.kokugakuin.ac.jp/shinmei/okutsuhikonokami/
はにやすびこのかみ(國學院大學) https://kojiki.kokugakuin.ac.jp/shinmei/haniyasubikonokami/