拝殿に向かいます。
こちらも花菖蒲が広がっています。しかも、すごく手入れされている。
きちんと水やりのための枠もしかれていて、このときもお手入れされている方がおられました。
このしめ縄は日本一だそうです。
よく見ると天狗さんがいらっしゃる。(公式サイトのバナーにもあがっています)
福岡の神社を巡拝していて気がついたのは、こうした天狗さまが拝殿におられるお宮が多いことです。
海、玄界灘のイメージがあるこの地ですが、山が大事。
外敵がやってくる、あるいは、打ち出していく海。
そして、その海を見晴らす山、あるいは、この神社のようにきれいな三角錐の山、神奈備の山が背後に鎮座されていることがあると思います。
ご祭神の息長足比売命(おきながたらしひめのみこと 神功皇后じんぐうこうごう)が、韓国に出兵するときに、この地に滞在され、宮地嶽山頂より大海原を臨み天神地祇(てんしんちぎ)を祭壇に祀り「天命を奉じてかの地に渡らん。希(ねがわ)くば開運を垂れ給え」と祈願の上船出されたのがはじまりです。
今も宮地山山頂には山頂古宮址がありますが、今回は、こちらから。
もともと、この山頂にあったのが古宮ですが、さらに、1905年に新しいご社殿に遷座されています。
その1905年ご御遷座をお祝いする御遷座記念祭を10月に奉祭されています。
そのときだけ、拝殿前にてご奉納されるのが「ツクシ舞」です。
ツクシ舞〈御遷座記念祭〉(宮地嶽神社公式サイト) → https://www.miyajidake.or.jp/news/topics/%E3%83%84%E3%82%AF%E3%82%B7%E8%88%9E%E3%80%88%E5%BE%A1%E9%81%B7%E5%BA%A7%E8%A8%98%E5%BF%B5%E7%A5%AD%E3%80%89
なんとも不思議な舞で、春日大社の若宮のおん祭りで回れる細男(せいのお)のような仮面をつけています。
動画を探したのですが、個人のサイトしかなく、リンクが切れてしまうかもしれませんが、貼っておきます。
asao ikube さんのYouTubeチャンネルです。
宮地嶽で伝承されて来たツクシ地方の舞という説明が公式サイトにありました。
いわゆる舞楽が大陸の影響を感じさせるとしたら、この舞はそれとは違う感じがします。
ご祭神の勝村大神(かつむらのおおかみ)、勝頼大神(かつよりのおおかみ)にも「勝つ」という文字があります。
「何事にも勝つ」という御利益のある神社です。
そして、これは推測なのですが、もしかしたら、この二柱がもともと、この地におられたのかもしれません。
やっぱりちょっと、お寺風味があります。
宮地嶽神社(みやじだけじんじゃ) https://www.miyajidake.or.jp/