光の道が見られる参道の階段をあがります。
神社の参道ではよくあるのですが、参道から直線的に、神さまのおられる本殿、あるいは拝殿には至りません。
光の道、ってなんとなく西方浄土の感じがします。
明治の神仏分離までは、神仏習合が日本の歴史では長かったので、神社であっても、どことなくお寺の雰囲気が残っているところもあるのです。
すると向こう側に美しい三角錐の山がみえました。
ああ、このお山がもともとも信仰の対象だったんじゃないだろうか。
手前が宮地山で、その向こうに在自山(あらじやま)
ともに古くからの信仰があり、頂上にはお社もあるそうです。今回は、こちらから拝します。
近くにはお馬さん。
ご社紋は、荒枝付きの三笠松に丸。
ご祭神の息長足毘売命(神功皇后)、勝村大神、勝頼大神。
息長足毘売命(神功皇后)だとしたら、この紋はちょっと違和感があるのです。
なので、勝村大神、勝頼大神のご紋なのかもしれません。
ところで、勝村大神、勝頼大神って、どちらの神さまでしょうか、は思いました。
きれいな山だなあ。
勝村大神、勝頼大神については、神功皇后と一緒に活躍した地元の豪族も後に神として祀られた者、藤高麿や、藤助麿という事も聞きました。
人物の同定はともかく、この地の豪族であったことは、この場所にいると納得できます。
そして、また、この美しい山への信仰は、この山にあがって勝利を祈念した、ということから、戦いの勝利の神社、という側面より前の時代からあったと思うのです。
そしてこれが手水舎。(動画です)
季節ごとにお花は変わるようです。
コロナ禍以降、手水に花を挿す花手水が増えてきましたけれど、さらにこの「映える」感じ。
大きな駐車場が整備されていたり、公式サイトにはJR九州とのコラボだったり、参道の光の道が航空会社の(しかかも、嵐が出演する)CMに採用されたりして、すごく整備というか、アップデートされている感じがします。
(あの広い駐車場に以前、何があったのかな、とは思いますけれど)
古くからの信仰がありつつ、でもちゃんとアップデートしているんだなあ。
紅白の鳥居が並ぶ「在自山」(クロスロードふくおか) → https://www.crossroadfukuoka.jp/spot/11806 )
宮地嶽神社(みやじだけじんじゃ) https://www.miyajidake.or.jp/