住吉神社の神さまは、海からいらしたとされていてお祓いと海運の神さま、と思っています。
本社というか大社は、大阪にあり、東京にもいくつか住吉神社があるのですが、何回かお参りさえていただいているのは佃島にある住吉神社です。
東京湾の入り口にあって、大祭は水に沈められている幟柱・抱木（だき）が掘り起こされて掲げられる、という海運と水のお祓いのイメージがやはりあるお宮です。
こちらの記事で → https://divinus-jp.com/archives/6826
この福岡・博多も古くから大陸に向けた港であったところです。
このお宮の周辺もなんとなく、曲がっている道路があったりして、その昔の島や海岸線を思わせるところがありました。
参道
神門
筑前の国の一の宮です。
のびやかな境内の雰囲気は一の宮らしいです。
ご挨拶します。
この地方、国をお守りいただいている神さまなのですが、厳しさも感じます。
この海の向こうは大陸であり、そこから、あるいは、海からあがってくるものへの祓い、それから、ここから海へでていくものをお守りするというお役目を思います。
ご祭神は、底筒男神（そこつつのをのかみ）、中筒男神（なかつつのをのかみ）、表筒男神（うわつつのをのかみ）の住吉三神。
海上の安全とともに、「つつ」は星も示していて、海の上での方向を示していただけるご神威があります。
相殿として、天照皇大神（あまてらすすめおおみかみ）、神功皇后（じんぐうこうごう）がおられます。
本殿のとなりです。
専用の鳥居と参道をお持ちです。それと水盤もあります。
格の高い神さまなんだなと思います。
本殿の隣にある荒熊･白髭稲荷神社。ご祭神は豊受大神（とようけのおおかみ）
お稲荷さんでもあります。
お稲荷さん、というより豊受大神さま、の穏やかさを感じます。
その隣には、この荒熊・白鬚稲荷神社のとなりに岩があります。
この岩は狐のお塚だと思いますし、赤い鳥居であるからお稲荷さんだと思うのですが、本殿のうしろの方向を向いています。
のぞき稲荷、とあります。
後ろにまわるとこんな感じ。
こちらもご挨拶します。
奇岩(くしきいわ)の鳥居から中をのぞき込んで、次に、自らの姿を御鏡に写して、ひとつ願いを掛けると祈りが聞き届けられるそうです。
あまり説明はなかったのですが、ご神使の狐さんのお塚だと思います。
稲荷神社はもっとしっとりした場所におられるのですが、他に影のあるような「らしい」場所がなかったから、後ろを向いているのかな？
船玉神社･志賀神社･人丸神社･菅原神社
道をひらく神様の猿田彦大神、海洋の守護神様の綿津見大神、和歌、芸能の神として柿本人麿公、学問の神さまの菅原道真公をそれぞれ祀った神社です。
人丸神社はあまり見ないのですが、菅原道真公が雷さま、というところから火防の神様となったように、人麿公は「火止まる」ということで、こちらも火防の神様とされるところもあるようです。
また、柿本人麿公は一説には水死刑とされた、という説もあり、そこから転じて、水神とされる事もありそうです。
そして、ここは博多であり、流罪となった道真公のおられた太宰府にも近い場所です。そういったお二柱がならんでいるのだと。
こちらの授与品の小判はずっしりとしていました。
境内には古代の力士像があり、相撲の土俵もあります。
海からやってくる「福の神」のイメージがあるのは、えびす様。
赤い橋がかかっていて、池のなかにご社殿があります。
三日恵比須神社
えびすは海岸や海に流れついた鯨だったとも聞きました。
食用にしたり、残すことなく使える大きな鯨は福がやってくるという事だと思います。
福をかきこむ、熊手もありました。
