吉原神社のすぐ近くに、奥宮があるとうかがったので、行ってみました。
通りからも、なにかの像が見えました。
ああ、ここ、墓地だ。
その方々のご供養のために、おられる観音様。
関東大震災の時に、火災から逃げるために
池に飛び込んで亡くなった方のため、と聞きました。
ご挨拶します。
お線香をあげて、手をあわせます。
お花も新しいものです。
池で亡くなった方の供養で、観音様は水を統(す)べる方。優しいお顔です。
作家で僧籍もある家田荘子さんが、毎月、供養されているそうです。
でも、ここは、あわない方も多いんじゃないかな。
雨だったり、体調が悪い時、暗くなってからとかは、あまりおすすめできない。
墨東地霊散歩でも紹介されているように、
江戸の大火、関東大震災、東京大空襲と
このあたりは何度も、火災にみまわれていて、大勢の方がなくなっています。
その記憶は、いまでも感じます。
2012年に、東京芸大や武蔵野美大、多摩美大の学生、卒業生らによって
壁画や彫刻も制作されたそうです。
中をちょっと拝見すると、
江ノ島の弁天様のようにマッパで琵琶をもっているアナーキーな色っぽい弁天さまや、
アタマの上にヘビの身体におじさんの頭
という宇賀神をのっけている、これも、ファンキーな弁天さまがおられます。
ここは、大切な場所。
弁才天は、水の神さまであるとともに、
火災から逃れるために池に飛び込んで亡くなった方々を癒すための水。
吉原神社とこの奥宮、吉原観音。
陰陽となっているようです。