富士山と桜と赤い塔という日本の景色を紹介するサイトには、必ず載っている神社です。
ミシュラン・グリーン・ガイド(2015年)の表紙にも紹介されたそうで、日本より海外で有名になっているかもしれません。
このご社殿が、そもそも山にかなりのぼったところにあります。
鳥居。
カメラではかなり、明るく見えますが、拝殿のなかの光が暖かくみえる夕方に参拝しました。
本殿が向かう先は、富士山があります。
拝殿で参拝するときは、富士山を背にします。
そのせいか、ここ、富士山を感じないなあ、と思っていました。
むしろ、拝殿のとなりにある、小さなお社が気になるのですが、まずは拝殿にご挨拶。
温かいエネルギーです。この方、地元をお守りされている方ですね。
富士山のパワーもあるのですが、むしろ、地元の神さまが先に感じます。
そして、その左となりの方は、産業とかなにかの、職業の神さまっぽい感じがします。
帰ってから調べたら、この神社の創建は、まず氏神様として創建され、その後富士山の噴火の鎮火を願って鎮火祭を、当時の天皇陛下からの勅使が執り行ったとありました。
そして、左の方は、荒濱神社とありました。機神様(はたがみさま)とあります。
ご祭神は、よくわからないのですが、航海とか機織りの神様でしょうか。
なんだろう、この鬼。ふたりの鬼、なら修験道の役の行者(えんのぎょうじゃ)に従った前鬼、後鬼を思い出すのだけれど、修験道の感じはしないのです。
それとも、なにかの鬼門封じにあるお社だろうか、とも考えましたが、よくわかりませんでした。
いい感じです。
富士山の神様でもあるご祭神の木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)は、安産の神様でもあるので、それにあやかるという意味でしょうか。
富士山を目前にして、子育て神木と修験道の感じのしない鬼に、機神さまという仕事っぽい神様、という不思議な組み合わせ。
ミシュランガイドの表紙になっていても、基本的には氏神様だと感じました。
そばに富士山があっても、そのパワーだけでは、リアルな生活は成り立っていかないので、毎日の生活の節目に参拝する神社として、おられるのだと思います。
新倉浅間神社 富士吉田観光振興サービスのサイト