神社にいくと「ご祭神」を書かれた表示を目にします。
氷川神社だったら「須佐之男命(すさのおのみこと)」
天神さまだったら「菅原道真公」
でも、その神さまは、最初かこの地にいらした神さまでしょうか。
そのご祭神となる前は、他の方がご祭神だった可能性があり、それが時代とともに、主祭神がかわってきていることも、よくあります。
大宮氷川神社のことでいえば、古来からのご祭神は、門客人神社(摂社) (もんきゃくじんじんじゃ)の足摩乳命(あしなづちのみこと)であるようです。
そして、さらに、その神社のある土地には、神社が建てられる前に、なにがあったのでしょうか。
そこは、神さまが降りる木のある森があったり、高い山を信仰する祭祀場だった可能性も高いのです。
今の神さまが、日本書紀以降のヤマト朝廷の書いたストーリーにのっとった、あるいはそれ以降の時代のその地の信仰する神さまだったとしたら、その前の時代は、どうだったか。縄文の頃は、どうだったか。
その縄文の頃に視点を伸ばしていくのが、この本。
縄文の神さまのキーワードとしては、5つ
「ヒモロギ」
「イワクラ」
「カンナビ」
「コトダマ」
「ムスヒ」
そうそう、わかる、わかる。
いずれも、漢字に変換しない方が、音で聞く方が「わかる」言葉です。
神社に参拝すると、ご祭神はこういう方、と知識ではわかります。
でも、実際、その土地に立って拝すると、そのご祭神とは別の神さまがいらっしゃることがあり、さらに、その先に感覚を伸していくと、土地の波動といったものを感じることがあります。
この縄文の神さまのキーワードは、その土地の波動、地霊や精霊といったものかもしれませんが、それに近づいていくひとつのきっかけになります。
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