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占星術というストーリーにのってみる ~当事者研究

先日、「辰巳さんは、占星術をどのように日常に役立てていますか」というご質問をいただきました。

占星術に入るきっかけを少し書かせていただきます。
今生(こんじょう)に生まれて300年(笑)です。
特定の信仰をもった家庭に育ったわけではないのですが、仏壇や神棚がありました。
また、法事や墓参りは大切な行事だったり、東京の下町だったので御神輿(おみこし)がでるお祭りはアチコチにあって、神さまや仏さまは、暮らしのなかにありました。

その間、江戸が東京になったり、関東大震災や戦争があって東京が空襲にあったりで、穏やかで幸せだけだった、という事ではありませんでした。
また、江戸の昔は、子どもが亡くなることも多かったので、子どもの頃から、なぜ、こんな事が起きるのだろうとか、自分が悪いのだろうか、と自分を否定することもありました。
そのなかで、「なぜ、自分がこんなメにあわなければいけないんだろう?」とは考えませんでしたが、「いつまで、続くんだろう」とか、「なにが原因なんだろう」と考える事も多くありました。

また、霊的に消耗してしまう事も多くありました。
ヘンなモノがいる、というのは子どもの頃、感じました。当時の下町には、暗い影がまだたくさん、残っていましたし、子どもはオトナより、そういったモノを感じます。
いずれ、忘れる事が多いのですが、でも、ソレと交信しても意味がないとわかってきます。
仕事をしはじめても、霊的なエネルギーを消耗することが多くありました。
意識せず、無防備に重大な病気をもった方と話すと、ぐったりして使い物にならなくなってしまいました。
まして、心を寄せる相手だと大変な事になりました。
それも、いまはある程度のコツをつかんできたと思います。

自分にとって、自分の霊的なナニかに、あるいは「なぜ」に、具体的な言葉やイメージを与えてくれるのが占星術であり、スピリチュアルなストーリーです。

「いつまで、続くんだろう」とか、「なにが原因なんだろう」という過去の自分を、占星術でみていくと、ああ、あの時の自分は、こういう天体の配置だからこうなったんだ、とわかる事があります。
だからといって、そのとき失ったものが元にもどるという訳ではないし、当時の事をないことにはできないのですが、説明がつくことで自分を認めてあげる事ができるのです。

これは、過去の話に限りません。

ヘンなモノが見えたり、ではなくても、「仕事がうまくいかない」という具体的なことも、占星術ではこうでています、と説明できる事があります。
その説明で、天から降ってくるようなラッキーが起こるわけではありません。
ただ、それで自分や相手を認めてあげる事ができると思うのです。

なので、星占いは、雑誌の最後についてるお楽しみ、でもいいのですが、それをツールとして使うと、過去(過去生もあります)も含めた自分をまるっと認めてあげることができると思うのです。
それは、現在の星回りや、未来も同じ事で、いまの自分をまるっと認めてあげることができます。

それは、自分を研究するという事になります。
自分を研究するというのは、当事者研究ともいわれ、精神科の領域でも、検証がすすめられています。
生きづらさを抱えた本人が、自分らしい方法で自分を助けていくものです。
発達障害に対しても「自分の苦手を研究する」ことで取り組んでいる事もあるようです。

また、介護では、六車由美さんが提唱された介護民俗学という分野があります。
施設利用者の昔の話を聞いていくのですが、これは相手のストーリーに寄り添っていくものです。
相手の人生を受け止めているようで、実は相手から多くのモノをもらっているように思えます。

医学は、いつも発展途上で、結論はいつもないともいえるので、これがいいという結論はまだでていません。ただ、こういった取り組みもみていきたいと思います。

結論がでていなくても、「自分を研究する」は、いくつになっても必要だと思います。
むしろ、オトナになったらそれをバージョンアップして、「自分を更新する」必要があるように思います。(そもそも、過去もその時にたちあがる時間だしね)
だって、年齢があがるほど、自分語りはしなくなっていくし、若いコたちは聞いてくれなくなってくるし、する相手も死んじゃっていなくなっていきます。
だからむしろ、昔の自分の話は、もっと積極的にしましょう。
なので、六車由美さんのように聞いてくれる相手がいると、そこには豊穣な場が生まれるのです。

その自分の研究方法、自分語りの方法は、なんでもいいと思うのですが、ストーリーがあった方がやりやすいと思うのです。

そのストーリーのひとつとして、占星術はいかがでしょう。

例えば、占星術ではサターンリターンという時期があります。
生まれた時の土星が、天界をまわってもとの位置に戻ってくる時期です。
だいたい28才から30才くらいの時期。
社会人として、オトナとしての態度を問われる時です。
その年齢では、独立したり結婚したりしています。会社のなかではもう「若いモン」扱いされなくなってくる時。
ちょっと、ツラいこともありますが、サターンリターンは、オトナとしての態度をつくる時期なんだ、というストーリーがあれば、前向きに取り組めるのです。

あるいは、いつもの電車が事故で遅れてしまって、イライラする。
そこに、「占星術では、水星逆行の最初の日は交通機関が乱れると言われています」というストーリーがつけば、仕方ないなあ、と思えるというものです。

そのストーリーは、占星術に限ったことではないのです。
仏さまの手のひらで遊んでいる、でもいいし、神さまの思し召しでもいいのです。

でも、まあ、今の私はこれがなじんでいる、ということでしょうか。

あ、日常使いの占星術だと、水星逆行の留の日は「使います」
惑星の方向転換の日は、時間に余裕をもって出かけるなど、注意しています。
月も大事な用事のあるときは見ています。

これも当事者研究でしょうか。

当事者の地域活動拠点 べてるの家

驚きの介護民俗学

著者の六車由美さんのホームページ

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