八雲さんのブログでみつけて、これは私もおすすめしたいと思いました。
一の宮は、その国を代表する神社。
その国とは、昔の国で、今の都道府県に、だいたいあたります。
今は、北海道にも沖縄にも一の宮はありますが、一代一度大神宝奉献神社をもとにして、つまり、律令制度の昔の「都道府県」なので、この本には、北海道や、沖縄の一の宮はありません。
つまり、その地方を代表する神社を、一の宮とするのですが、それを決めた経緯や時代にもよって違う神社になっていたりするので、「ここが一の宮」とするには、その人によって違う事もあります。
また、現在の研究でも、まだ結論がでていない事もあるので、ここであげられた一の宮や、ご祭神の考えに反対する方も違うこともあると思います。
でも、この本は、異論はあるかもしれませんが、一人の方のまとまった考えで、コンパクトに書かれているので、すっきりとわかりやすいのです。
ご祭神ごとにもまとめられています。
また、どうして一の宮というものが、つくられたかについても、書かれているのでざくっと知っておくのも良いと思います。
ネットの情報も便利ですが、ややバラツキがあったり、あまり信用できない事もあります。なので、情報として貴重な本は、やはり紙の媒体として手元に置いておきます。
あまり、需要のない本だと絶版になることもありますし。
でも、私の手もとにある初版本は、口絵のカラー写真の鹿島神宮の紹介は「安房国の一の宮」とありますが、これは「常陸国の一の宮」です。出版元のサイトの正誤表のところを見てみましたが、でてないのでメールで聞いてみる予定です。(追記:メールの返事がきました。増刷の際に訂正されるそうです)
写真や周囲のグルメがくっついている本ではなく、厚みもあります。
なので、御朱印をもらいに行き始めた方の最初の一冊というには、ちょっと、とっつきにくいと思うのですが、神社やご祭神を知っていくには、おすすめの一冊。