占星術の先生、というか、神秘研究家の松村さんのパワースポットの本です。
以前に、松村さんの「運命を導く東京星図」をご紹介しましたが、これは日本全体のパワースポットについて書かれています。
「パワースポットがわかる本」
単にパワースポットを紹介するのではなく、松村さんらしいのは、それを使おうとしているところです。
前書きから
「占星術が純粋に天の力を引き込むための道具だとしたら、パワースポットはもちろん大地の力そのものを表わしています」
ここ、全面的に賛同いたします。
この本では、東西南北の方位にそれぞれ「方位別効果」を示していて、もちろん、そのあいだの北東、南東、南西、北西も重要視しています。
東西は、春分と秋分の太陽の日の出、日の入りの方角です。また、北東は夏至の日の出、南東は冬至の日の出であり、相対する方角がそれぞれ日の入りになります。
この方角をひとつ以上使ってパワースポットにいくことで、あるいは、パワースポットからパワースポットへ回ることで、それぞれのエネルギーを手にいれることになります。
東は自分が強まり自己主張をする方角。西は、他力本願を得る方角。
北は、見えない集団性で、南は、見える集団性を示す方角。
例えば、自分のしたいことがありそれを社会的に成功させたいときは、自己主張の東と、見える社会の南のまんなかである東南方向に進むことだ、と書かれています。
ちなみに、結婚運をあげる方位は北西。冬至の日没ライン。
見えない関係をしめす北と、他者から得られる他者本願の方位である西のあいだ。
最初のパワースポットから、次のパワースポットへ北西に移動するとよいようです。
自宅をパワースポットとすると、北西にあるパワースポットへいく、というのもいいのかなと私は思いました。
また、パワースポットにはいつ、いったらいいか。
どんな風にいったら、いいかについても書かれています。
全部、そのまんま現実にできるかといわれると、難しいところもありますが、納得できるものがあります。
西洋占星術のサインとも対応していて、それぞれ、東は牡羊座、西は天秤座、北は蟹座、南は山羊座が対応します。
紹介されているパワースポットについては、コンプリートアグリーの部分も多いのですが、そうでない部分があります。
でも人それぞれ、アクセスする深度も、そのときの体調もあるから、そんなもんかな、と思っています。
むしろ、このパワースポットの紹介の部分は、「おかず」のようなもので、その前後のパワースポットとは何か?、から、どう使うか?、までがこの本のコアであると思います。
でも、そういってもパワースポットについて、書かないのも寂しいので、コンプリートアグリーだった部分をご紹介。寒川神社。
「寒川神社から八方向あるいは十二方向でさまざまな力線が伸び、まるで寒川神社は、そのネットワークの実用的なハブのような立場になっています」
これは、実際、境内に立っていると実感します。
寒川神社の記事は、こちらから。
でも、松村さんの本って、どこかそっけないんですよね。読み手に任せる部分が大きいというか。
なので、占星術の基礎とか、レイラインとかについてちょっと知っていると読みやすいと思います。
レイラインについては、こちらの記事で。
もし、ご興味があれば、こちらも。
引用もされていた縄文の三輪山ネットワークについて書かれている渡辺豊和さんの本
「縄文スーパーグラフィック文明」
また、少し古いのですが、これもこの本のなかに引用されています。読んでみたらおもしろかったです。
これは絶版で、中古はプレミアがついています。北日本からヤマトをみる、という視点は、なかったなと思いました。
「シリウスの都 飛鳥」
まあ、ただ単に、掃清められた神社にいって、気持ちのいい場所だよね、とか、
あるいは山に向かって、思わず手を合わせるという事でもいいと思うんですけどね。