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「違うこと」をしないこと 吉本ばななが友だちの悩みにこたえる

『「違うこと」をしないこと』2018年10月の出版で、すぐに読んだのですが今まで、「おすすめ」として書くことができませんでした。

というのは、「違うこと」をすると何かの歯車がかみ合わなくなっていくんだ(そして、最終的には身心を壊してしまうんだ)という事は、充分、わかっていたのですが、私の日常は「違うこと」だらけだったからです。

といっても、この「違うこと」をしてきたおかげで、私はかなり強くなってきた、社会のなかを渡ってきた、というひそやかな思いがあります。

でも、もう今は無理をする時間ではない、と私は思い始めています。

これからの事はわかりませんが、全く「違うこと」を「しない」わけにはいかないと思います。
でも、少しずつ、減らしていく方向に向かおうとしているのです。

「違うこと」とは、そのひとの生き方の中で、今ここでするべきではないこと。(本の帯から)

いまは、インスタとかフェイスブックがあって、横目から入る情報がスゴく多いから、自分が今やってること、めざしていることが、「違うこと」かどうかなんて、わからなくなってしまう事もあると思います。
それから、私のように「ねばならない」日常があって、これって「違うこと」だけど、目の前の事をさばくこと、生活することで精一杯なので、やらないわけにはいかない、という事もあると思います。

でも、どちらも、今ここで、すべきことではないことをして、疲れてしまうのです。

でもそれは「初期設定」があいまいなので、それから間違っているんだよ、とこの本のかなで対談されている白井剛史さんがおっしゃっています。
「ぼくからみると、初期設定があいまいな人が多いんだと思います。自分がこう在りたいというのが明快じゃないので常識に縛られてしまって・・・最初から勝手に親や世間や義務教育などから刷り込まれてしまっていたりする。初期設定がそうなっちゃうと、そこから先は、もう、そういう道しかあらわれない」

これは、自分の事しか考えない、己の欲望を中心にする、というのとは違います。

あまりここではディスることはしないので名前はだしませんが、ある心理カウンセラーを名乗っている方のセミナーの動画をみました。ダメな自分を認めるというテーマでした。
借金なんか返さなくていい、欲望のままにあるダメな自分を認めようと伝えていたように感じました。

その時の心理カウンセラーの導く結論は、自分の欲望に忠実になっていいということだと私は判断したのですが、それと「違うことをしない」は別だと思います。

自分の欲望は、親や世間や義務教育から(そして、この心理カウンセラーから)刷り込まれている「設定」だと思うのです。
でも私は、その欲望がどこからくるのかを、本当に自分がどう在りたいのかを望んでいるのを明確にすることが大事だと思うのです。
自分の欲望に忠実になるのではなく、己の声を聞くのです。

でも、本当に難しい。本当に。

まずは、己の本当の声を聞くのが難しい。
最初に書いたように余計な情報はどんどん入ってきて、美味しそうに見える。
「映え」てる誰かをみて、それが自分の本当の在り方だと思ってしまうことも多い。そうなるためには、あれもこれも必要だと思ってしまう。
一方、そんな事より、何よりも日常生活が大変。わかっているけれど、「違うこと」を選ばなくては生活ができないという事もあると思います。

それから、それを言語化するのが難しい。
さらに、むしろ愛情をもって干渉してくる周囲の声に対向するのが難しい。
「あなたのため」という言葉は、一見、それらしく聞こえるけれど、そうじゃない事も多い。

なので、自分の欲望の下にある、在りたい自分を探さずに、心理カウンセラーの設定に乗り換える方が百万倍ラクだし、それで本来の在りたい自分になっている気になってしまうのだと思います。

白井剛史さんの言葉
「そしてこの「初期設定」はいつでも変えられるし、違和感があったら、そこがポイント」

前の心理カウンセラーの動画のなかで、質問者が心理カウンセラーに対し「(それで)いいんですか?」と聞いているところがありました。

そこだよ!と思ったのです。その違和感が大事だよ、そこ自分で考えなきゃ、と私は思いました。

でも、そこあとにかぶせぎみに、心理カウンセラーから「いいんだよ!」と。

・・・・・

以前の吉本ばななさんの、「自分を愛すると夢は叶う」という本のなかで「割っていく」という言葉を使われていました。こちらの記事で。

それもこの自分の欲望の下にあるホントに「違わないこと」を正確にさぐっていくには重要だと思います。
そして、その設定の見なおしも大事。

自分を愛すると夢は叶う

「違うこと」をしないことから、吉本ばななさんの言葉
「直感を無視しないで生きることと、ちゃんと社会性を持って生きること、これは両方とも同時にできるって初期設定にしちゃえばいいんですよ」

なるほど。

私は、生活のなかで、ああ違うことをやってるな、という自覚が違和感だと思うし、その限られた選択肢のなかで、最も「違うこと」をしないことも大事だと思うのです。
そして、毎日の精一杯のなかで「違うことをしないこと」

それから、これは宣伝になってしまうのですが、占星術も自分の在り方を探るにはとても良い方法だと思います。
自分の欲望の下にあるホントに「違わないこと」を正確にさぐっていくための道具、ツール、方法のひとつとして占星術を使うことはおすすめです。

また、これは同じ時期に出版されて、具体的なお悩みに吉本ばななさんが答えている本。
例えば「ママ友とはどのように接したらいいですか」

こちらもおすすめです。
吉本ばななが友だちの悩みについてこたえる

「違うこと」をしないこと


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*この記事を書いた人について
 辰巳(たつみ)
 聖地を巡礼する占い師。西洋占星術とタロットを使います。
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