ドクター、特に専門分野をもっているドクターは、その分野以外のことは詳しいけれど、他の事はあまり・・・な方が多いです。
それは、「病気を見て、人を診ない」と辛辣に言われることもあるのですが、専門分野の進歩の早さについていこうとしたら、そこは仕方ない部分もあると考えています。
つい数年前、あるいは昨年まで、これはこう治療するのが正しい、と言われていた事が、今は、すっかり違ったことになっている、というのはよくあることで、それに追いついていくのは、専門分野でも大変なのです。
でも、そういったなかでも、むしろ、専門分野だからこそ、まったく別のアプローチをされるドクターが最近は、いらっしゃるように思います。
私のかかりつけのドクターも、普通の保険診療をされるドクターですが、時々、不思議なワザをくりだしてきます。
アヤしいのですけど、何回聞いても、ワザについては教えてくれません(笑
そんな、西洋医学とかエビデンスを超越したドクターのお一人が、この稲葉俊郎さん。
このなかで意識と無意識について、動物性臓器が目立って働いているときが意識のある状態で、一方、無意識は植物性臓器を働かせているとしています。
この動物性臓器、植物性臓器というのは、普通に使われる医学用語ではないのだと思いますが、目的をもって動くことを司るのが動物性臓器。自然と調和し、意識がなくても動くのが植物性臓器としておられます。
交感神経と副交感神経にちょっと似ていますが、それが支配する筋肉、臓器を考えると違うところもあります。
手の筋肉は動物性臓器だけど、胃は植物性臓器というイメージ。
この「植物性」というのがおもしろくて、松村潔さんも同じようなことをおっしゃっていたな、と思いました。
松村潔さんは、この無意識をさらに細かくみていかれているのですが、それはまた別のところで。
なんで必要なのかというと、実際の臨床で心と身体を診るときに、植物性臓器だったり無意識が示すいろんな意味をくみ取るために必要だから、と仰っていて、それはちょっとわかるのです。
自分では嫌いじゃないと思っている相手が、実は嫌いで、その相手に会うと蕁麻疹がでる。
だから、かゆみ止めの塗り薬を使っても治りません、とか。
両親との問題が隠れているのに、それに気がつかないで胃潰瘍の治療だけしてても治らない、とか。
もう、それは、しょっちゅう。
でも、無意識が示すシンボルは言葉では表わしにくいので、これを芸術として、あるいは夜みる夢として、パス、道をつくっていくとわかるんじゃないか、というのが稲葉さんの言葉だと思います。
東大というところは不思議なところで、わりとヘンな研究をしていても認められる雰囲気がありました。(少なくても以前は)
なので稲葉俊郎さんのようなドクターがおられても不思議ではないのですが、こうした考えをもつドクターが、(私のかかっているドクターのように)わりと身の回りにもおられるようになってきたように思うのです。
松村潔のアナザーワールド スターピープルウェブの記事
松村潔さん 夢を使って宇宙に飛びだそう
稲葉俊郎さんのブログは美しくて、まあ、シュッとしてます。
稲葉俊郎さんのブログ