本堂とお大師さまにご挨拶したので、赤い鳥居に。
お寺に神さま?と思われるかもしれませんが、そもそも、明治の廃仏毀釈以前は神さまも仏さまも一緒におられるのは、普通だったのです。
この赤い鳥居がずらっと並んでいるのはお稲荷さんだと思うのですが、ご祭神は二葉明神と称されます。
ご挨拶します。
ここは二例二拍手していい感じ。
ああ、お稲荷さんだ。そして、色っぽい。
なんだろう、この華やかで匂い立つような。
帰って調べたら、結縁乃帯(けちえんのおび)と称されるそうです。
もともと、浜松にあった二葉遊郭にあって芸妓のお姉さんの願掛けをお受けになったいたそうです。
遊郭のお稲荷さんというと浅草の観音裏の吉原をおもいだして、決して華やかだけではないと思うのですが、愛されたお稲荷さんには、愛された楽しい思い出だけが残っているようです。
きっと現代でもここで縁結びのご祈願で、また愛する人の名前を書いておられる方もおられます。
ここ、いいなあ。
縁結びでおすすめです。
ほわほわっとして下っていくと、蛸薬師堂がありました。
本尊は薬師如来様ですが、皮膚病にご利益があると。
お稲荷さんも情のある方だし、お不動様も下町のおっちゃんのような強面(こわもて)だけど、気持ちのアツい方だし、この並びはいいなあ。
本堂で観音さまにお願いをして、それから傷に手をあててくれるような諸尊堂があて、お稲荷さんがいてお薬師さん、お不動様、弁天様がおられて。
こう、すべての人のいろんなお願いをお受けいただけるんだなあ。
そして、お団子。
名物だそうです。
甘いものは、いいよね。
すごい聖地には、すごい俗がついてないと、この世にもどってこれない、というのが私の法則なんだけど、この境内でそれが完結してるのがいいなあ。
厄除けにきて、どこかにある不安な部分を祓ってもらう。
ご祈願にきて、きっと願いがかなうと約束してもらう。
そして、ちょっと甘いものをいただいて、笑って帰る。
初詣とか、厄除けにみなさんがお参りされるのもよくわかります。