三嶋大社。ここも久しぶりです。
前回、来たときは真夏で、たしかお祭りの日。鳥居の前に御神輿がでていました。
この神社に来る途中の道で、すでに水の流れる音が聞こえるように、ここは水のお社でもあります。
富士山と箱根の伏流水が、湧き水として街のあちらこちらにでているそうです。
なので、ここはまず、この池と、その神さまである弁天社が大切。
もちろん、ご祭神は男性っぽいので、対比としてとてもよくお似合いです。
ひろい境内をぐるりと水が囲んでいるような印象があります。
なかなかたくましいなあ、と思っていたのですが、この馬、毎朝、神さまを乗せて箱根の山を駆けていたそうです。
そういえば、芦ノ湖を望む箱根の山の山頂の箱根元宮があります。そこに、神様の乗ってきた馬の石 「馬降石」「馬乗石」と、駒形大神がおられました。富士山とともに、箱根とも関係が深い事がわかります。
富士山も箱根も、火の山です。
それを、この水性豊かなお社が、鎮めているのではないでしょうか。
帰ってから調べたら、ミシマというのは「御島」であり、火山活動により造られた伊豆諸島の事だそうです。こちらも、火山と関係があることがわかります。
本殿にいらっしゃるのは、大山祇命(オオヤマツミノミコト)と積羽八重事代主神(ツミハヤエコトシロヌシノカミ)。
また、武士の崇敬も厚かったようなので、男性的なエネルギーを感じますが、かといって戦闘的なアグレッシブなエネルギーでもありません。
どちらかというと、静かな、重いエネルギー。
まして、水性が豊かな場所なので、火のような上へあがるエネルギーは、ありません。
その「水」は、富士山、箱根の伏流水とともに、海の水も感じます。
この拝殿、本殿ともなんとなく、ランドマークのような感じ。
神社は「シンボル」。
富士山や、箱根の噴火、伊豆諸島の火山を鎮まっていただくためのお社だとしたら、重くて静かであることも、わかります。
参拝したこの日、リオデジャネイロのオリンピックのメダリストが参拝していらっしゃいました。
スポーツも、このお社の「所掌範囲」です。
また、ご祭神のコトシロヌシからは、商売繁盛や、仕事運アップも御利益でしょう。
春日大社でも、若宮社は重要で、春日若宮おん祭は、春日大社のなかでも、最も大きなお祭り。
この「若い」という文字にダマサレはいけません。
若いというのは、未熟とか子どもという事ではありません。
元旦や立春の日、一番に汲んだ新鮮な水を若水(わかみず)といい、「湧く」に通じ、エネルギーあふれる事を示しています。
また、若宮とは、たんに主祭神の分霊、子どもの神さまという事ではなく、はげしく祟る神を大きな神さまの支配下にお祀りして、封じることも示していると聞きました。
「若」といのは、エネルギーが溢れてくる様子を示しているようです。
閉扉してありますが、ここは、はっきりしたエネルギーがあります。
本殿にご挨拶したら、こちらにも。むしろ、こちらの方の方が強い感じなので、ご祈願はここで。
帰ってから調べたら、もともといらしたのは、こちらの方とのことでした。
なるほどね。
若宮神社は、強いエネルギーがあるのですが、本殿は、ランドマークとしての神社。この場所にあることが重要。
であるなら、それは富士山、箱根、伊豆を含めたひろい地域を、手中にされているのだと思います。
三嶋大社 公式サイト