ご創建は古く927年の「延喜式」に名前がのっている神社だそうです。
以前は、もっと多摩川よりにおられたそうですが、洪水を避けてご遷座され、甲州街道の宿場としてこのあたりの布田が栄えたときに、総鎮守となったとのこと。
公式サイトには載ってないのですが、布多天神社の名前の由来が鳥居の前にありました。
「社伝(この神社に伝わった話)によると、昔、広福長者という人が当社に七日七夜参籠して、神のお告げをうけ、布を多摩川にさらし調えて朝廷に献上した。これが本朝(日本)における木綿の初めとされる。帝はこの布に調布(テツクリ)と名づけられ、以来、このあたりを調布の里とよぶようになった」
とありました。
このあたりの鎮守様です。
すぐ近くを今も甲州街道が走っており、調布駅も近くていまも交通の要に鎮座されているのです。
いまは養生されています。
ご祭神は、少名毘古那神(スクナヒコナノカミ)
また、ご遷座されたときに、菅原道真公(スガワラノミチザネコウ)も主祭神とされたそうです。
ご挨拶します。
拝殿にまわした幕が天神様の梅であるせいか、天神様の印象が強いです。
こちらの稲荷社は、拝殿の斜め前におられるので、拝すると拝殿も拝んでいるように感じます。
困ってるような顔。
鼻先がピカピカしていて、なでられてる。でも、この新型ウィルスによる感染症のご時世だと、素直になでられないなあ。
親子けやき、とありました。
貼ってあった説明によると、「木に手を当てて、心中静かに祈願して廻ってください」だそうです。
ご由緒とは関係のない感じのこういったものが、みんながやってるうちに祈りの場となって、なにかが生まれてくるという事はあると思います。
境内も一部、石やコンクリートになっていて歩きやすい部分も作られています。
鳥居から拝殿までの境内が広くて、子どもたちが遊んでいます。
また、本殿の後ろの森もとても広く、これから整備する計画もあるようです。
みんなが集まれる鎮守の神さまの森は生きているんだなと思いました。